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そこには太陽を背にしたアリババ……ではなく、なぜか股間に葉っぱのみ、という服装と言っていいのかも分からない格好の男がいた。
しかもその格好を二人に見せつけるかのように立ちはだかっている。そして極めつけに片手を上げて、「今日はいい天気だね」などと言っている。
「モルさんあぶない！下がって！」
モンスターかもしれない！！とアラジンは葉っぱ一枚の男に向かって杖を構える。
「ここは僕にまかせて！！」
「えっ！？いや、違うんだ！！話を聞いてくれ！！」
◇
「服を貸してくれてありがとう、アラジン！」
「うん、僕の小さい服しかなくてごめんよ」
さわやかに男は笑うが、その格好は下手すれば先程よりも酷い。アラジンサイズの小さい服を無理矢理着ているので、とても……ぱつぱつとしていた。
それのせいかどうかは分からないが、隣に座るモルジアナは居心地が悪そうにしている。
「俺の名は『シン』。バルバッドへ向かうところだった商人なのだよ」
「そっか、さっきは話も聞かずにごめんよ、おじさん。どうも僕は砂漠越えのせいで危険なものに敏感になっているようだよ」
無論、キケンなものとは『シン』のことである。だが男はそんな事は気にせずに、アラジンと話を続ける。
「ほう、君はその年で砂漠を越えたのかい？」
「そうだよ！黄牙の村のある北天山高原から、中央砂漠を超えてきたのさ！珍しい植物や生き物がたくさんいたよ！」
「そうか！いいねぇ、俺はそういう冒険譚が大好きだよ。
未知なる土地や知識に出会うあの高揚感は、何ものにも代えがたいね。未知を切り開くことで生まれる自信、経験、大切な仲間たちとの命がけの絆……それらを折り重ねて、自分だけの壮大なストーリーを作り上げる快感！いいねぇ冒険は。冒険は、男の夢だよ！」
アラジンは身を乗り出して『シン』の話を聞いている。目はまるで宝石のようにキラキラと輝いて、とても楽しそうだ。
モルジアナも話を聞いていたが、申し訳なさそうに横槍を入れる。
「あの、バルバッドへ急ぎませんか？今日中に着かないと……」
「おっと、すまないねお嬢さん！」
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名無しさん(プロフ) - 、さん» 失礼しました。先程外しました。3の時も指摘して頂いたのに、大変申し訳ありません。 (2018年2月17日 17時) (
レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - MIZORE@厨二の魂百までさん» ありがとうございます！しばらくは原作をなぞるだけになりますがよろしくお願いします。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続編も4まできてオリジナルフラグ外し忘れはないんじゃないですか？ (2018年2月17日 17時) (レス) id: 5c20bbbbb1 (このIDを非表示/違反報告)
MIZORE@厨二の魂百まで(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください^^ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d47704566c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2018年2月17日 17時
