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「奴 隷達の鍵が奪われただとぉ!?逃げられたら大損じゃねぇか!絶対逃がすな、捕まえろ!!」

「ハイッ!」

「出口を塞げ。幸い地下牢の出入り口はここ一つ……そして、地下に麻痺毒性の薬草を焚いて煙を充満させろ。気を失わせて奴 隷を確保。ファナリスとかいうバケモンは、おっかねぇからすぐに殺してしまおう!」

 盗賊団の頭領は見た目とは裏腹に、的確な判断で部下達に命令をする。大きな音を立てて重厚な扉が閉まった。
 あっという間にモルジアナ達のいる地下牢にも煙が到達し、咳き込む。入り口近くの者はもう気を失い始めていた。皆慌てふためき、混乱に陥った。だが、顔に傷のある男は袋をあさっていた。

「あっ!見ろよアラジン、鍵の袋の中に!!」

「あっ!」










 砂埃を巻き上げながらラクダの大群が移動する。上には武器を携えたどれも歴戦の男達が乗っていた。
 先導しているのはアラジンを黄牙から乗せてくれた、額から左目を通る傷のある男。そのすぐ左隣にはモルジアナをここまで乗せてくれていた隊商長。

「恩に着るぞ。捕まった俺の仲間のために、傭兵を雇ってくれるとは」

「友人の隊商の隊員を見捨てられるか。しかし、相手は国軍も敵わぬ凶賊共よ。敵うかどうか……
 こら!ライラ!サアサ!お前らは宿で待っておれ!」

 叱り飛ばされるが、ライラは物怖じせずにラクダを走らせる。サアサも後ろに乗り、ライラの腰に捕まっている。

「そうはいくかよ、モルジアナが一人で乗り込んだかもしれないんだ!仲間が盗賊にやられるなんてごめんだ!」

 どうか無事でいてくれ、と祈りながら砦に近づいて行った。


 暫く走らせてだいぶ近づいた頃、砦から叫び声をあげながら人が走り出してくる。盗賊共だとわかると、すぐにラクダを止め武器を構える。
 が、男達は戦うつもりなど毛頭ないらしく隊商長の肩を掴んで助けを乞う。

「助けてくれ、助けてくれよぅ……!」

「な、なんだこいつら?」

〃→←第31夜 夜宴



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名無しさん(プロフ) - 、さん» 失礼しました。先程外しました。3の時も指摘して頂いたのに、大変申し訳ありません。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - MIZORE@厨二の魂百までさん» ありがとうございます!しばらくは原作をなぞるだけになりますがよろしくお願いします。 (2018年2月17日 17時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編も4まできてオリジナルフラグ外し忘れはないんじゃないですか? (2018年2月17日 17時) (レス) id: 5c20bbbbb1 (このIDを非表示/違反報告)
MIZORE@厨二の魂百まで(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください^^ (2018年2月17日 17時) (レス) id: d47704566c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無しさん | 作成日時:2018年2月17日 17時

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