共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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「な、ナーダ.......なに？」

降「ナーダ・ウニチトージティ、ロシア語で"息の根を止めねば"という意味だ」

「......プラーミャってやつは？」

降「それはさっき風見が説明してくれていただろ？正体不明の殺し屋で、この爆弾を

「あ、ちょっ！あ......」





そう爪先で首に巻かれた金属をコンコンと指差すように突いた仕草に、咄嗟に手が出ちゃって




降「たまにはこういうのもいいな、一生懸命心配してくれているのが分かる」

「っ、ふざけないで！心配したくてしてると思ってんの！？眠れないし、食べれないし、疲れるし、マジでイヤだから！！」





こっちは本気なのに




降「分かってるよ、ありがとう」




この男はまた笑って誤魔化すだけ




「......なんで怖くないの？今この瞬間にだって死ぬかもしれないんだよ？こんな所に閉じ込められて、やり残した事とか無いわけ？」

降「ハロもいる、お前もいる、充分だ」

「......意味分かんない」

降「それに中和剤も完成したと言っただろ？もう大丈夫だよ」

「もう大丈夫なんて......そんな保証.....どこにも無いじゃん......っ、」




重力に引っ張られるように下を向いた頭に
ポンと優しく手を乗っけられても

まだ嫌がる気力も無ければ、安心も出来ない

中和剤が本当に効くか
爆弾を外す時に失敗しないか

何も出来ない自分がここにいる意味




降「少しコナン君に電話するよ」




そのコナン君も何なの
東京サミットの件とか変だとはちょっと思ってたけど、今回は思いっきり情報提供してるし

最初から金髪はコナン君頼りみたいだった

この地下に来たのも、公安のおじさん達以外はコナン君だけ

それでもあげてたメガネの連絡先は一時的なやつだったり、ここに来るのにも変えるのにも目隠しされてたり

完全に信用してる訳では無さそうな感じ





安「プラーミャを追う組織の情報を掴んだんだ。組織の名は"ナーダ・ウニチトージティ"ロシアからヨーロッパにかけてのネットワークを持ち、独自にプラーミャを追跡していたようだ」




俯いた視界のまま聞こえて来たのは、"一刻も早く伝えたかった"って前振りで始まった、私にさっき聞かせてくれたばかりの説明

.....全然"一刻も早く"じゃないじゃん.....とか思ったり


まぁどうでもいいけど、中和剤早くしてよ

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