共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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佐『それで、こんなところに集めてどうしようって言うの？』

風『情報交換だ』

佐『へぇ、フルヤという男に会わせてくれるの？』




パソコンの画面と共に聞こえて来たそんなセリフで思わず隣を見て




降「有名人にでもなった気分だな」

「......嬉しいの、それ」

風『それは出来ない。彼は今隔離された施設にいる。首に爆弾を付けられているので』

降「いや、全く」




緊張感無くおもちゃを噛むハロをただ撫でる色黒の手に視線を戻すと




降「ハロばっかりずるいって？」

風『先日、君達が逮捕した連続爆破犯が何者かの手引きにより脱走した。降谷はこの男を追跡中、何者かに襲われ首輪型の爆弾を付けられた』




最近は参考書を持ってないのが違和感なくらいの手持ち無沙汰な左手が




高『......それで、逃走した男は？』

降「あ、ほら。変装すると松田にそっくりだと言う高木渉巡査部長。似てると思うか？」




取られるのを受け入れてしまう

......手、冷たい......




「......知らないよ、会った事無いし。あんたの友達でしょ」

降「そうだな、似てないとは言わないが、松田の方がずっと男前だったよ」

風『今日の雑居ビル爆破事件だが、それもプラーミャが使う特殊爆弾が使用された可能性が高いとの事だ』

佐『コナン君達がやって来たのはプラーミャにとっても予想外の事だった。本当はそこで村中夫妻を......』

「嫌だと思わないの、他人が死んだ友達に変装してるって」

降「良い心地はしない。だがそれで誰かが救えるなら、あいつも本望じゃないか？」

「......あんた落ち着き過ぎ」




私は、こんなにも怖くて不安で仕方ないのに

首の後ろに傷跡を付けられた時より、
自分で命を絶とうとした時より、
この恋に気付いた時よりも、ずっと

ずっと、ずっと





降「安心しろ、どこにも行かない」

「......よく言うよ、すぐハロを一人にするくせに」

降「はぁ......お前こそハロばっかりだな」





そうやって、メガネの仕事ぶりを見守る事1時間......くらい経った時かな

途中例の友達4人の話が画面の向こうで出て来たりした時もあったけど

中和剤はまだなの？と、刻一刻と過ぎて行く存在するかも分からないタイムリミットの事しか頭を巡らせられなかった頃





風『っ.....！』

佐『.......警察犬を連れて来て匂いを追跡します。宜しいですね』

「.......あんた、未来予知も出来んの？」

降「ハハ、そうみたいだな、知らなかったよ」





笑えないって

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