共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

305 ※これよりアニメ未放送注意 ページ5

梓「ウソ！怪盗キッドが！？...あ...」

蘭「あれ？ポアロの梓さんと安室さん！お二人も来たんですか？」

梓「お店のエアコンを取り替えるのに半日かかると言われて...」

安「今日は臨時休業にするから行ってこいとマスターにチケットを...」

梓「だ、だからデートとかじゃないですからね！」

園「なんて言って...ホントのホントは...？」

「.....」



もう気にしなくなって来たのかと思っていたが、目も合わせてくれないのを見るとそんな事も無いらしい



梓「あ、分かった！私は蘭ちゃん達と一緒に来てて、安室さんはコナン君一緒に来てる事にしましょう！」

蘭「何でわざわざ？」

園「別にいいじゃん？デートって

梓「シッ！」



そう梓さんが口元に人差し指を立てた途端、周りから漏れ聞こえて来る"安室透への注目"
女子高生組に混ざるAは何も聞こえないかのようにスマホに夢中

声はかけられそうにないな...



梓「だから私なんかが安室さんと一緒にいるところを見られたらまたネットで大炎上案件なんですよ！！」

安「気にし過ぎですよ、眼鏡までかけて...」



半月前のバレンタイン

結局Aはチョコレートをくれる事は無かったが、その代わりだったのか突然、


『...あの時さ、修学旅行の時...なんか、"あんたの事嫌い"みたいなの...言ってごめん...』


ともう遥か昔のような事件を謝られ、最後には


『諦めるって今まで何回も約束して来たのは分かってるんだけどさ...迷惑はかけないから、もう少し好きでいさせて欲しいな...っていうか...うん...』


あの子らしい控えめな告白
それに、面と向かってではなく俺が料理をしていて火元から目が離せなかった時を選んだのも
本当にあの子らしくて

その夜、ベルモットと会った際には真っ先に"良い事があった"と見破られた



梓「じゃあ、安室さんのカードマジックは？手が空いた時に見せてくれるアレ！」

園「何ソレ？」

蘭「見たいです！！」

「.....」



...不機嫌だな



安「でもカードがないと...」

園「あ、私持ってるよ！」

安「えっ

園「キッド様関係の時はいつも！もしかしたらサイン貰えるかもって！」



と言ってバッグから本当に出されたトランプ

Aは見たくないというような意志でもう背中を向けている
確かに今日の梓さんは妙にAに刺さるような言動が多いような



園「どうぞ！」



後でちゃんと機嫌を取ってやらないとな

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