共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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『あんたが無理ならメガネに頼むから！！！来るの来ないの！？』

べ「あ、ちょっと！どこ行くのよ！？」

降「分かった！今から帰る！」

べ「え！？」

降「安全な場所にいるのか？」

『一応ハロと一緒に隠れてるけど......今"アイツ"がどこにいるかは分かんない.......』

降「外には？」

『無理無理無理！キッチンの方に行ったの見えたもん！絶対出れない！！......あ、やば、電池切れそう』

降「なら万が一の時の為に取っておけ、10分で帰るからあまり焦るんじゃないぞ！」





という本当に珍しい通話

こっちからかける事はあっても、あの子からかかって来る事など果たして前回はいつだったかと思う程

だからこそその緊急性や緊迫感が伝わって来て、踏み込むアクセルと握るハンドルに力が入ってしまうんだが......





ベ「ちょっとちょっと！ちゃんと説明しなさいよ！電話はあの時の子？」

バ「ええ、助けが必要なようなので一度帰らせてもらいます」

べ「仲良くしてるのはいいけど、




よくよく考えてみれば、"アイツ"とはなんだ？




べ「ゆっくり運転してちょうだい！！」







・





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降『Aー、出て来い、もう処分したぞ』

「い、いや、いやいやいや！！」

降『大丈夫だと言ってるだろ、ハロもそこで窮屈じゃないか？』

ハ「アン！」

「窮屈じゃないって！」




隙間からほんの少しだけ漏れて来る部屋の明かり
服とか布団に塗れて、せっかくお風呂入ったのにまた汗ばんで来た体

押入れの中って暑い




降『なら、いつまでそこにいるつもりなんだ』

「絶対"アイツ"がいないって保証してくれるまで！！」

降『だからもういないと言ってるじゃないか、死骸を見るか？』

「マジで殺す！！」




本当に帰って来てくれた驚きに襲われたのはたった5分前の事
玄関の開く音がして、金髪がGと格闘する気配がして、

その間ハロと息を潜めながらここで





「ひっ！？」

降「ほら、出ておいで」




パッといきなり明るくなった視界




降「ゴキブリが苦手なんてな、可愛いところもあるじゃないか」

「.......あ、アイツは1匹いたら200匹はいるって......！だからそんな、っ、ハロ！」

降「よしよし、Aを守ってくれたのか？」

ハ「アン！！」

降「ほら今度はお前の番だぞ、おいで」

「.....でも、ま、また....で、でで出てきたら......っ！？ちょっ！？」

降「要するに、側にいて欲しいんだろ？」

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