共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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『......あんた、ロシア語も出来たんだ』

降「まぁな、カッコいいか？」

『いちいち褒められようとしないで、キモい』





やっと本調子を取り戻してくれたか、と思いたいがそんな事は無いのは見てとれる

コンビニ弁当への箸もあまり進んでおらず
瞳に元気が無い


ほぼ対面で座った気になれるように配置したお互いのソファ

だが、聞こえる声は機械越し





『あんたもうアラサーじゃなくて、ガチで30なんだよ。分かってんの？』

降「もちろん、そうは見えないだろ？」

『......自慢するとこじゃないから』

降「.......そんなに悲しむな、死んだわけじゃないんだ」

『.........』

降「今日はここに泊まって行くのか？」

『......帰っても、意味無いし......』

降「そんな回りくどい理由じゃなくて、素直に寂しいと言えばいいだろ」

『ハロはね、寂しいんじゃない......？』

降「またハロに押し付けるのか、悪い癖だぞ」

『うるさい』





そう再びソファの上で膝を抱えて、顔を伏せてしまったA

この状況を、誰よりも酷く悲しんでくれているだけでこれまでの選択は間違っていなかったと証明される

1年前出会ったのがこの子で良かった
助け出してあげて良かった
そばに置いておいて良かった


そう思えば、今になっても未だAへ引っかかりのある風見はぶたれて正解だったな


まぁ、そう思わなくても正解だったかもしれないが





降「......、A、おいで」

「.......え？」

降「こっちの方が怖くないだろ？」

「......ぅっ......バカじゃないの.......ぅぅっ」

降「どうしても泣きたいなら今だぞ、誰にも聞かれない」




大爆発が起きても気付かれないくらいだからな




涙で濡れても
寒くならないようにぎゅっと







・






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......全く予想だにしていなかった

あの少女に......叩かれるとは



爆発の時の傷でまだ痛むと言うのに、その上から叩かれた痛みが強烈に残っている

その時に向けられた強い憎しみの目が.......



頭から消え......





風「なっ......！！？？」






は.....！！！？？？

驚いて言葉も出ない自分に窓ガラスの向こうから向けられたのは



"静かにしろ"



とでも言うように、立てた人差し指を口元に当てた上司の柔らかな表情




プルルルル プルルルル





風「っ、......どういう事ですか！！何故少女が中に

降『毛布か何か持って来てくれるか？』

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