共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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風「......また体調でも悪いんですか？」




皆が気になって仕方ない疑問を、この風見が代表してついにぶつけてみた昼時

今日朝から登庁された降谷さんは、画面に向かいながらもずっと、ずーっと

ボリボリボリボリ
シャキシャキシャキシャキ

爽快な音を鳴らしてセロリを齧っているようだった


まぁ好物なのだから普通かと受け流していたが、持参された弁当箱が開かれるとまたしてもセロリらしき緑色の物体


以前"喉の調子が悪いから"とセロリを沢山食べていた事があるから、と思っての質問だったんだが......





降「ん、食べるか？」

風「え"、遠慮しておきます.....！！」

降「そう分かりやすく嫌がらなくてもいいだろ」

風「あっ！いえ......！その......」





好きになれないものはどうしようもない
あの独特な苦味というか匂いというか......気兼ねなく食べ続ける上司を見てるだけでも食欲が減退して行きそうな





降「あの子からのプレゼントなんだ」

風「.....はい？」

降「高級セロリ5kg。全く、考えたものだよ。毎日ちゃんと作れと言われた」




......そう言えば、あの少女も演技か真意か、セロリを好んで食べていたか

まさか、降谷さんへのプレゼントとは聞こえのいい上辺で、調理までしてもらい自分が得をするという事か！？

相変わらずなんて無礼な！
降谷さんは任務で疲れているというのに！
ここはさすがに自分が一言！！





風「降谷さん、少女には自分がキツく

降「それで早速一部は漬物にしてみたんだ。今日Aには学校から帰ったら味見してみるよう言ってあるんだが、どうなってるかな」

風「........え........？」




......笑った？








・






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園「ちょっ！どうしたのそれ！？」

蘭「セロリばっかり！！」




昨日、ハロの散歩は程々にして夜中まで一緒にキッチンでセロリの調理をしてた結果がこれ

お弁当の蓋を開けて、注目を惹きつけた中身は見事なまでにセロリ&セロリ&セロリ




蘭「もしかして間違って買い過ぎちゃったとか？」




冷蔵庫に入り切らなくて、日付回ってたのに残り物を食べさせられて
"こんなには飲めない"ってアルコールまで90%ソーダ割りで半分こされて

そう相変わらず頭おかしい金髪を前に熱くなって来たと思ったら、気付いたらちょっと頭痛い今日

これが二日酔い？





「まぁ、そんな感じ」

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