夜になったら ページ39
side A
宏光「やーば...笑 会社でキスすんのなんて初めてだね?」
顔を離して、宏光はいたずらっぽく笑った。
私はいつもこの少年みたいな笑顔に流されて
悪さをする宏光を、叱りたくても許してしまうんだ。
A「...最初で最後だからね」
宏光「えー...またしようよ。俺、何かハマっちゃいそう」
A「ばか...///」
宏光は好き勝手言って、私の指に自分の指を絡めて
もう一度顔を近づけながら目を閉じた。
だけどその時、ドアの向こうの廊下から女子社員の話し声が聞こえてきて
反射的に、二人同時にパッと体を離した。
宏光「......びびった〜...」
A「...もうおしまい!もう戻る!」
これ以上ドキドキしたら、心臓が破裂しちゃう。
私は宏光に背を向けて、給湯室のドアに手をかけた。
A「...また夜にねっ」
部屋を出る直前、顔だけ振り向いてそう言うと
宏光は小さく笑って、はいはーい...って返事をした。
私だって名残惜しいけど、バレちゃったら大変なんだから...!
デスクに戻ると、玉森くんはもうご飯を食べ終わっていて
私が隣に座ると、こっちを見て首をかしげた。
玉森「...あれ、何買ってきたの〜?」
A「あ...欲しいもの売ってなかったんだよね!」
玉森「そうだったの?せっかくコンビニまで行ったのにね笑」
そう言って笑う玉森くんにつられて、私もあはは...と笑った時
宏光もこっちに戻ってきて、自分の席に座った。
さっきまではラブラブだったのに、あっという間に知らん顔。
藤ヶ谷さんに何か話しかけられて、それに返事をしている。
夜になって二人きりになったら、堂々とキスしたいな...
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こころ(プロフ) - さきみっちゃんさん» ありがとうございます〜!(*^^*)本当に励みになります♪これからも頑張ります! (2016年4月3日 12時) (レス) id: fe4b70d8de (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - みぃ〜♪さん» コメントありがとうございます(o^^o)なるべく早く続きを書きます!もう少しお待ちください♪ (2016年4月3日 12時) (レス) id: fe4b70d8de (このIDを非表示/違反報告)
さきみっちゃん - この話すっごい好きなので、これからも頑張って下さいね。 (2016年4月3日 9時) (レス) id: 0dc94703a5 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜♪(プロフ) - 次の更新が楽しみです♪ (2016年4月3日 9時) (レス) id: 91f89f25f6 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - S.さん» コメントありがとうございます♪♪これからもにやにやしていただけるようなお話を更新出来るように、頑張ります!(o^^o)笑 (2016年4月3日 7時) (レス) id: fe4b70d8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こころ | 作成日時:2016年3月25日 22時