ネクタイを緩めたら

2人で1つ ページ25

side A



そのあと、宏光は意地悪を言いながら私にズボンも脱がせさせて

上下スウェット姿に着替えた。


そして私のドキドキを無視して、お腹空いたーって言ってキッチンへ向かう。



宏光「あっ、パスタだ！」


A「そうだよ...食べる？」


宏光「食べる食べる。おっきい皿にいっぱいよそって？」



ほんとにお腹空いてるんだね。

宏光の分を大盛りにして、その後自分のを盛り付けようとしたら



宏光「あっ、一人分でいいの！2人で1つ食べんの！」



私のお皿を宏光に取り上げられた。

いっぱいよそって...ってそういうことだったの？

1つのお皿に盛られたパスタと、フォークを1つ持ってこたつのテーブルに移動する宏光。

今度は何考えてるんだか...


お皿をテーブルに置いた宏光は、私を抱きしめるようにして座った。

いつもは隣に座ってご飯食べるのに...



宏光「はい、食べさせて」


A「え？」


宏光「あーんしてよ。早く」



あーんって...やっぱり甘えたいだけなんじゃないの？笑

ちょっと笑いそうになりながら、パスタをフォークに巻き付けて宏光の口元に運ぶ。



A「...美味しい？」


宏光「うん、美味い！」



フォークを私から受け取って、今度は私に食べさせてくれるらしい宏光。

全く...なんてバカなカップルなんだろう...笑

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