36話 ページ37
私が初めて茶漬けを食べた記念日、あと私が入社した日、あと転生した日、あと家でした日から数日経ちました。
いつもは敦くんと一緒に探偵社に行ってるけど、今日はなんだか早起きしたので先に探偵社に行きました。
そして、この前ナオミさんから教わった方法でいれてきたコーヒーを、黙々とパソコンのキーボードを叩く国木田さんのところに運んでいる途中で、敦くんがやって来た。
どうやら太宰さんが行方不明のよう。下宿にも帰ってないんだとか。
それを聞いたときの皆さんの反応がこちら。
「どうせまた川の中だ。」
国木田さん。
「放置所にいるパターンかも。」
賢治君。
「女とどっかに行ったと見た。」
乱歩さん。
国木田さんはキーボードを叩きながら、賢治君は小さな植木鉢を持ちながら、乱歩さんはお菓子を食べながら。
大して心配した様子も無い。
太宰さん。何したらこんな風な扱いを受けるんですか。
まぁ私も心配はして無い。出会って数日しか経っていないけれどあの人は頭もキレるし、危ない目に合う前に回避するだろうから。
それに突然の奇行に走る事だってある。例えば国木田さんが言った通り、川を流れに行ってくるーとか。
「大丈夫ですよ敦君。あの人突然奇行に走ったりとか良くしそうですし、行方不明くらい大したことないと思います。
ほら、他の社員さんも皆こんな反応ですし。」
そう言って国木田さん、乱歩さん、賢治君を順番に見る。
それでも敦君は太宰さんが心配のようだ。マフィアに狙われてるらしい。
ん、マフィアに狙われてる?
マフィアに、狙われてる…。
一体何したんだろう、あの人は。
「僕が調べておくよ。」
敦くんの後ろから声がした。谷崎さんだ。そういえば、自己紹介の時以来会ってなかった。そりゃああんなに大怪我してたのだから当然なのかもしれないが…。
ていうか、あれだけの大怪我で自己紹介に来られたのはなぜだろう?
…きっとあの悲鳴と関係してるだろうから、考えるのやめよ。
「谷崎、何度やられた。」
国木田さんが何やら怖い事を言った。それを聞いた瞬間、谷崎さんは顔を真っ青にしてしゃがみこんだ。
「よ、四回ですぅ…。」
「四回も〜。」
…なんですかその反応。一体何されたんですか!
いや、もう大体予想はついてるんだけどね…?きっとあれでしょう?与謝野女医のスカートの血って谷崎さんのだったんでしょう?
あぁ…怖。
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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時