23話 ページ24
マフィアとかいう物騒な組織について調べてたのなら、組織の奴らにバレてやられたって可能性もあるけど…
「違うよ。」
太宰さんが否定した。その時の太宰さんは、いままでのおちゃらけた雰囲気ではなくて、仕事というかなんというか、とにかく違う雰囲気だった。
「マフィアの報復の手口は身分証と同じだ。細部が身分を証明する。」
…？なんでそんなことを知っているのだろう。
「マフィアの手口はまず裏切り者に敷石を噛ませて後頭部を蹴りつけ顎を破壊。
激痛に悶える犠牲者をひっくり返して胸に三発。」
しかもかなり具体的に。実際に見たことでもあるのか。資料の内容をそのまま読んだのか。
それとも
─太宰さんが実際にやった事があるのか。
それは無いよなと思い、その考えを頭の隅へ追いやった。
まぁ確かに凄惨な報復方法だな。
そういえば昔の知り合いにそういうのが好きなやついたなぁ。
あいつはまじでやばかった。一言でいえば狂人。二言でいえばやべぇ狂人。
一度だけあいつの仕事現場に偶々はちあわせちゃって吐きそうになったっけ、と遠い目をした。
あいつはきっと、好きであんな仕事やってたんだろうな、私と違って。
「この手口、マフィアに似てるがマフィアじゃない。つまり…」
「犯人の、偽装工作！」
お、やっと手がかりっぽいやつが掴めたっぽい？犯人はこれをマフィアの仕業にしたかった。いや、でもこれでは犯人を特定することはできないよね。
何か手がかりが無いかなぁと思って遺体を見てみる。遺体の損傷は無いから、殺害されてからそんなに時間は経っていないだろう。
…ん？
被害者の女性の腕に、高そうな腕時計を発見した。この腕時計、どっかで見た事ある様な気がする。えーっと、どこだっけ？
あ、そうだ、杉本巡査。杉本巡査も同じ腕時計をつけていたんだ。
偶々、だろうか。でもこの腕時計、一人用に買うには些か値段が高すぎるような。余程のセレブなら知らないけど、警察やってたっぽいし。
「杉本巡査と被害者の女性は、恋人同士だったんですか？」
「…っ！？」
お、動揺してる。て事は合ってるのか。敦くんが、
「でも、交際相手は居ないって刑事さんが…」
「敦くん、私の推理を聞いてほしいです！本当に単純な事なんですけど…。被害者の女性が着けている腕時計と、杉本巡査が着けている腕時計のデザイン、同じですよね？これ、一人用にしては些か高すぎませんか？高い時計をお揃いで。なんとなく恋人感ありませんか？」
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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (
レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します！！私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです！私も頑張ってみようと思ってみました！ (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅ麻呂（とよ） | 作成日時：2019年1月26日 20時
