三角関係【黄】【緑】 (ページ43)

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大倉side

MC「そうなんですね～……それでは次は、今月新曲を発表されたAAさんです。スタンバイ中のAさんに変わって、関ジャニ∞皆さんが来てくれていますー！」

∞「「「「「「「お願いしますー。」」」」」」」

MC「Aさんは関ジャニ∞の皆さんとは事務所の練習生の頃からの友人だそうですが、何か、この人はここが違う！とかはありましたか？」

渋「や～、やっぱり歌は上手でしたね。あとダンスも。僕なんかは、あの、ダンスはちょっとダメなんですけど、Aは一生懸命練習もしてましたし上手でしたね。」

横「今回も是非ダンス見ていてください！」

亮「今回踊れへんでA。」

横「え。」

亮「ドレスみたいなん来てたやん。ワンピースか。」

村「新曲バラードやしなぁ。」

「全然見てないやん。」

横「いやだってそれはすばるがダンス上手いとか言うから！」

渋「俺別に今回踊るから言うたんちゃうわ。」

村「ああほら散らかるからもう。好き勝手やったらあかんってMCさんも困るやろ。」

横「だってそんなん＿＿」

村「進めてください。」

MC「はい、それではAAさんです、どうぞ！笑」

こっちっ側の照明が消えて向こう側の方がパッとついた。

ほんのすこし青い照明の中にAは浮いてる。海、みたいや。

……綺麗。

マイクスタンドの前に立って歌ってるあの子が綺麗。

今まで何回も音楽番組で一緒になることはあったけど、今日はいつもより一段と綺麗に見える。

俺の幼馴染は、いっつもアホみたいな顔してるし、実際アホやけど、あの子は違う子みたい。

ほんまにおるとは思われへん。現実世界の人とは思われへん。

少しずつ後ろの音が大きくなって、Aの仕草も大きくなって、もう直ぐサビに入る。

『♪～』

＿＿目があった。それもゆっくり。バチッとあったわけじゃないし、全然向こうもそらせへん。

『♪～好き……～♪』

歌詞の中の言葉が、俺に向けられてる気がして、心臓がどくどくなって、涙が出そう。

安「……ｽﾝ…ﾌﾝ…」

横「ふふっ……笑」

亮「……ｸﾞｯ」

横「……みんななんで泣いてんねん笑」

亮「泣いてるっていうか……」

横「え、ちょぉ大倉も泣いてるやん。」

安「そら泣くやろ……」

亮ちゃんはわかるけどヤスなんでお前まで泣いてんねん。