三角関係【黄】【緑】 (ページ38)

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大倉side

「これ飲んどき。」

買ってきたのをコップを(勝手に)出して注いだ。

『なにこれ？』

「某健康補水液。」

『ジョージさんのやつ？』

「多分。お前お昼食べてへんやろ。」

『え、なんでわかんのん？』

「そらお昼に電話して寝てたらそう思うやろ笑。おかゆさん作ったるからちょっと待っといてー。」

こんなんいつぶりかな。ていうかやったことあったっけ。やってもらったことは覚えてんねんけど。

前は二人ともデビューする前に仕事かぶって二人で東京きたら、俺がインフルにかかったんちゃうかったっけ。懐かし。

「あ、卵ラスイチやん。」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「できたで、食べや。」

『んー……ありがとう……』

相当気持ちよさそうに寝てたし起こすのも一瞬ためらったけど、多分朝からご飯食べてへんやろうし、はよ食べな。もうすぐ3時やで。

「ゆっくり食べや。」

『ふ、忠義お母さんみたいやな。』

「俺あそこまでせわしなくはないわ笑。」

『まあせやな笑。』

赤い顔でおかゆをフーフーして食べてやって。

「今日は約束行きなや？」

『いや、約束は行くよ。』

「うつすかもわかれへんやん。」

『でも行く。絶対行くから。あ、今何時？』

「3時。何時に出る予定やったん。」

『7時。今日は行かなあかんから。』

なんか察してしまった。あん時の俺のあやちゃんみたいな。今日、告白されるってわかってんねや。告白っていうか先に進むっていうか。それで行かなあかんって言うてんのかな。

「……亮ちゃんやろ。」

『え？』

「約束亮ちゃんやろ。」

『なんでわかったん。今日忠義怖いで。』

「ずっと一緒におったらわかんねん。行きなや。」

『なんでよ。おかゆさんも作ってもらって色々面倒も見てもらってありがたいけど、それはでけへんよ。』

亮ちゃん、じゃましてごめん。けど今しかないねん俺も。

「俺、亮ちゃんがAに告白したって知ってんねん。なんでと思う？」

そんなびっくりしたような絶句したような顔しやんといて。

「俺が、Aのこと好きになってもうたって亮ちゃんに言ってん。」