33 ページ33
大倉side
やっぱこの缶チューハイうまい。
この前の缶チューハイを飲みながら、Aと亮ちゃんのドラマを見る。
もうエンディングや。てことはもう12時や。今日はいちにちオフやったし、なんもせえへんかったなぁ。なんか悔しいしもっと飲んだろかな。そういえばまだ頂き物のワインも飲んでなかったと思うし。
明日もそんな朝早くない訳やし飲んだろ。
〜♪
(錦戸 亮)
「……もしもし？どうしたん、急に。」
亮「あ、もしもし？今何してた？」
「飲んでた。」
亮「飲みすぎんなや？」
「わかってるって。で何？」
亮「いや、なんかな、俺な……」
急にごもり出してどうしたん。
「ん？」
亮「ごめん、俺、Aのこと好きや。」
一瞬、全部飛んで、頭ん中真っ白になった。待って。亮ちゃんが？嘘やろ。今更？20年くらいの付き合いなんちゃうん？20年間友達としてやってきたんちゃうん？
亮「それで、俺、今から告白する……ねん。」
……まじか。終わったかも。20年も友達とはいえ亮ちゃんかっこいいし、付き合ってもうたらどうしよ。
亮「もちろん、今返事はもらわへんけど、でも一応、大倉には言わなって思って……さ。ほんま、急にごめん。俺めっちゃこそいよな。」
顔がこわばって、上手く声が出えへん。けど、亮ちゃんもきっとそうなんや。声が若干震えてる。
亮「えっと……じゃあ、切るわな。ほんまごめんな＿＿」
「亮ちゃん。」
やっと声が出た。
「言ってくれてありがとう。」
青春漫画か、ってつっこみそうになったけど、そんなことも考えられへんくらい、上がってる。
亮「……ん。」
おかんでいいとか言ってる場合ちゃうやん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
