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翔「じゃぁ、今日は2人仲良く過ごしてね。」
あ雅「「え？」」
翔「あのね、病院の中で手繋いでる人なんて、そうそういないからね。」
繋ぎっ放しだった手を見て、笑いながら茶化してくる。
あ「あ、こ、これは、私が上手く歩けないから！だから」
焦りながら言うけど・・・
恥ずかしがってるのもわかるけど・・・
それでも、繋いでる手は離れない。
翔「Aちゃん。素直になっても良いと思うよ。」
あ「？」
翔「って言っても、まだわかんないか。」
雅「何？何の話し？」
翔「これ、雅紀に言ったら、俺がチカから殺されるわ！」
チカちゃん、一体何を翔ちゃんに言ったんだろ？
Aを見ても、首を傾げてて・・・
意味わかんないって顔してる。
翔「ま、いいや。じゃぁ、気を付けてな。」
雅「あ、うん。ありがとね。」
あ「お世話になりました。」
翔ちゃんと別れて、外に出ると、雨が降ってた。
雅「車、回してくるから、待ってて。」
そう言って、手を離そうとしたら、
あ「・・・ヤダ」
雅「A？」
あ「1人、ヤダ」
「1秒後、人生最悪の痛みで倒れる。」
「1秒後」に対する恐怖があってもおかしくない。
最後は、「最悪の痛み」って、誰だって怖いよ。
雅「でも、濡れちゃうからさ。それに、これあるし。ね？」
子供に言い聞かせるみたいに、少し屈んで、Aと目を合わせて言う。
あ「・・・ごめん。」
俺は、Aが抱えてる恐怖とか、不安とかを理解する事はできない。
変わってもあげられない。
雅「帰ったら、一緒に飾り付けしよ？」
こういうの、Aが好きなのは知ってる。
クリスマスツリーとかも飾るのが大好き。
家の玄関の装飾もAが好きだからしてるんだし。
チカちゃんは、それをちゃんと理解してる。
楽しい事をプラスする事で、生きようって思える様にしたかったんじゃない？
あ「でも、手が」
雅「だから、一緒にするんでしょ？」
Aの左手は上手く動かない。
しかも、Aって、左利きなんだよ。
事故の後、右も使えるようにはなったみたいだけど・・・
それでも、利き手が不自由っていうのは、辛い。
雅「雨、降ってるし。直ぐに来るから。待ってて。」
あ「わかった。」
そっと手を離すと、一気に車を停めてるところまで全速力で走った。
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
