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所謂、「後遺症」
完全に、治ってない。
きっと、一生、治らない。
あ「1秒後、どうなってるかなんて、わかんないんだよ。」
Aにとって、
「1秒後」は、未来。
「奇跡なんて信じない！！」
9年前、Aは、
泣き叫びながら、俺にそう言ったんだ。
子供達は、寒かったのか、いつの間にか部屋の中へ入ってた。
また、スマホを夜空に向けてるAは、何やら楽しそうにしてる。
きっと、今、頭の中は、楽しい事でいっぱいなはず。
フンフン鼻歌歌ってるし。
その曲は、Aの大好きなアイドルグループの歌。
はぁ。
雅「勝利〜、お湯沸かして。後、Aちゃんの部屋からお花の毛布ね〜。」
窓から、リビングでテレビを見ている長男の勝利に向かって言うと、
勝利「いや、良いけどさ。まだ外いんの？そこいい加減閉めていい？」
雅「鍵閉めんなよ？」
勝利「ご近所迷惑にならない程度にイチャイチャしてね。」
雅「イチャイチャする前に、頭の中お花畑だからね。」
勝利「あ！また「マサキ」に持ってかれたの！？」
あぁ言えばこう言うのは、きっとAに似たんだと思う。
頭の回転が無駄に早い息子を持つと苦労する・・・
雅「良いから！早くしろよ！」
勝利「ほーい。」
また、Aに目線をやると、ベランダのガーデンチェアに座って、ご機嫌に空を眺めてる。
その姿からは、想像つかない。
Aが、「1秒後、この世にいないかもしれない」という病気だなんて、
言われなきゃ、わかんない。
一旦、部屋の中へ入り、キッチンへ行くと、丁度ケトルのお湯が沸いた所で、カチっと音がする。
Aの愛用してるマグと自分のマグを並べて。
俺はコーヒー。
Aのマグには、ラテと迷って、抹茶のラテにした。
緑ってのが・・・なんか癪に触るけど！！
その2つのマグをトレーに乗せると、
勝利「これ、持ってくの？」
雅「俺が持ってくよ。」
勝利からハーフケットを受け取って、ベランダへ出る。
手摺に凭れて、また、スマホを空へ向けてる。
トレーを、テーブルの上に置き、
そっとAの後ろから、ハーフケットごと、ギュッと包み込んだ。
あ「あ！ブレた！も〜！」
雅「寒いでしょ！」
あ「アハ。私はあったかいよ。」
腕の中で、Aが笑うのは、「約束」したから。
あ「一緒に観れて良かったね。」
触れた頬と頬、
そこは、冷たく湿ってた・・・
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
