二人で約束したあの日

１話 ページ1

≪あなた side≫

普通に高校、大学へと進学。
特にやりたいこともなく、就職。

楽しいことも嬉しいことも感じることさえなくなってきた。

２年前のあの日。
なんとなく夜の海が見たくなり、仕事帰りに行った。

波の音、何人かの声
「やっぱ、海っていいなぁ」

って独り言。


『そうですよね！俺も海好きなんすっよ』

って突然後ろから声が聞こえた。

「え。」

そりゃ、フリーズしたよ(笑)

『あ。覚えてる？』


「北山さん...。」

『覚えてた！Aちゃんが高校卒業以来かな？久しぶりだね！』

私が高校生だった時、アルバイト先にいた北山さん。
いつも私を気にかけてくれて、よき相談相手だった。


アルバイトを辞めてからは、たまに連絡を取り合うくらいだった。

それからというものの、二人で海を見ながら、あれからどうなったとか最近の話などをした。




まさかこの出会いがこれからの私の運命を変えていくとは思いもしなかった。

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