呼吸をしろと言われても、息はしてるよ（ドヤ【鬼滅の刃】

十八話『星天岩肌』 ページ18

夜、天狗さんにお願いして夜に星空を見る許可をもらった。


別に許可いらなくね？と思うかもしれないが、見る場所が場所なだけに、許可なく行くと確実に天狗さんに怒られるという未来が確定するのだ。


いつも宍色と話すあの場所は、天狗さんの家から少し離れていて、危険かもしれないらしいとのことです。ハイ


因みに気を利かせておにぎりまで作ってくれた天狗さんは、マジでグッジョブ。


「ここの方がよく見える」


「待って、そこ乗れる自信めちゃくそない」


岩の方を指差して言う宍色野郎の言葉にイラッとしつつ、そんな身体能力ねーんだよとさらに言葉を重ねる。


「…………軟弱者め」


「一言多いなぁ！」


やっぱこいつ好きくない。と再度確信しながら頑張って乗るために準備運動を始める(悔しいからだなんていってない)


そしたらなにをとちぐるったか(本日二度目)こいつは俺に差し出してきた。……太めの木の枝を()


やばいこいつに殺意が一瞬わいた。


なんだなんだぁ？


そんなに俺の手に触れたくねえってか？


よーしよぉくわかった。


戦争だイェア


「うっへー結構高さあんな〜」


まあ結局戦争にはならなかったけど、マジで山から見る星空最高かよ。しかも岩の上からよ？


俺の隣に腰を下ろした宍色閣下も天井を見上げるかのように無言で空を仰ぎ見ている。


おまえは毎晩この綺麗な空を見ていると思うとさらにイラッと……


「綺麗だなー」


「そうだな」


思うんだけどさ、おまえのそのお面って空見えやすいん？


気になって聞いてみることにした俺はそこではたと声を詰まらせた。


「おまえさ、名前なんて言うの？お名前」


「……」


ずっと宍色くんだとかその都度テキトーに呼んできたけど、そういえばこいつの名前を俺は知らない。


さて、今見上げている星空よりも興味はうつってしまった。

十九話『色々に申せども』→←十七話『骨はまだ折れてるからね？』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す