十七話『骨はまだ折れてるからね？』 ページ17
のろのろと日陰によって木によりかかれば、宍色くんがいつのまにか目の前にいてあらびっくり。
汗でおでこに張り付いた髪の毛を邪魔に思いつつも、いきなりな行動につい構えてしまう。
でも、いくらまっても何もしてこないので、構えてしまうのも疲れて地面に腰を下ろせば、宍色くんはなにをとちぐるったか俺の横に腰を下ろしてきた。
何その可愛い行動。どったの
そんなことを思っていると、こいつは静かに核心をついてきた。
「何か、あったのか」
「……」
もしかしたら俺の顔はわかりやすいつくりをしているのやもしれない。
あの鬼から何週間も経っているというのに、未だにこのなんだかよくわからない感情から抜き出せないでいる。
「話したくなければそれでもいい」
「…あーうん、」
これ言っていいのかな？と回答のない自問自答を一呼吸のうちに頭に展開すれば、何事にも雑なタチなせいか考えるより言った方が早いと口を薄く開いた。
「あんちゃんに会ってないあいだに、鬼…っていう生き物にあったんだよ」
そう一言漏らすと、一気に空気が張り詰めた。
「そうか、会ったのか」
会っちゃいました。
もしかして鬼はレアモン(レアモンスター的なアレ)なのです？
もしかして知らぬ間に貴重なもんにあってたとかそんなやつですです？
「災難だったな」
やっぱヤベーもんだったか。
まあ、吹っ飛ばされたところでそれは理解していたつもりではいたけど…ちょっと思春期迎えちゃったやんちゃ盛りな子だったのかもとか予想してたけど軽く外れたわ。
「今日は星が綺麗だ。一緒に見ないか」
わーみんな聞いてー宍色くんにナンパされたー()
「うんいいよ」
苦手意識のある相手ではあるが、この山で見える星はとても、とてーも綺麗で美しいので、それに負けたことにして見ること決定。
それにしても俺のことを誘ってくれるなんて……
「慰めてくれてんのかなぁ……(ボソ」
縮地でもいたしてんじゃないかというほどに素早くどっかに行ってしまった宍色くんとの初めての約束を口に出さず飲み込んだ。
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空太郎(プロフ) - smowさん» 続きすごく遅くなってすみません！あとコメント遅くなってすみません。コメント嬉しいです。ありがとうございます┏( .-. ┏ ) ┓ (2019年11月28日 22時) (
レス) id: fc11c81670 (このIDを非表示/違反報告)
空太郎(プロフ) - のんのさん» 返信遅れてすみません。コメントありがとうございます!! (2019年11月28日 22時) (レス) id: fc11c81670 (このIDを非表示/違反報告)
smow - つ…続きが…気になり…ます…こ…更新…頑張って…ください…(ﾊﾞﾀｯ (2019年11月5日 16時) (レス) id: a79ef504eb (このIDを非表示/違反報告)
のんの(プロフ) - とても面白いです！ステキな作品ありがとうございます！更新頑張って下さい！ (2019年10月17日 21時) (レス) id: 56647d4dca (このIDを非表示/違反報告)
空太郎(プロフ) - ギルさん» コメントありがとうございます！！とても嬉しいです。十九話のは普通にこんなだったっけなーというテキトーの元書いたので、今ツッコマれて初めて気がつきました笑 (2019年8月7日 1時) (レス) id: fc11c81670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空太郎 | 作成日時：2019年6月2日 11時
