お酒の力1 ページ7
丸ちゃんside
缶の半分くらいまで飲んだ時にふと気になっていたことを口にした。
「いつもみたいにDVD見てもええよ(笑)?」
さっきから正座して、久しぶりやから緊張してはるんかなぁ....
「え〜〜///いいんですか....本人目の前にして///」
「彼氏のこと見たらあかんってそんな鬼畜なこと言いまへんわぁ〜むしろもっと、も〜〜っと見て!!///」
そう言うと、Aちゃんが正座を崩して、リモコンの再生ボタンでお気に入りシーンをすぐに出す。
「こ、これ…寝る前によく見るの…好きなの、この丸ちゃん///」
照れながらAちゃんが出したのは「ほほえみデート」。ほんま懐かしいわぁ〜〜昔すぎて今見るとなんか恥ずかしいわ///(笑)
チラッ....
Aちゃんを見ると、頰を赤らめてずっと画面の俺を見つめている。
ちょっと昔の俺に嫉妬やわ。
ギュッ……
「っえ!///ま、丸ちゃん?」
「今の俺んこと見てやぁ…」
まだ10分も経っていないのに、ピッとテレビを停止にしてAちゃんの顔を覗き込んだ。
「だって、丸ちゃんがみ、見てって……///」
「こんな近くに居るのに彼女が画面の僕に夢中って、寂しいんやなぁ…
……Aちゃん、キスしたい。」
ホンマに俺って、わがままやな。
でも....
「ま、っ!え!?今??待って!///心の準備出来てない!!」
俺のわがままに、こんな風に戸惑ってるAちゃんが可愛くてしょうがない。
ずっと見ていたくなるやん?
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作者名:なな | 作成日時:2018年6月10日 22時