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佐々木「取れないわね〜」
井口「そもそも、学校に忍び込んでやる事か?」
佐々木「馬鹿ねこういうのは雰囲気が大事なのよ」
何も起こらない事など端からわかっている。
だからこそよりスリルを求めるのがオカ研魂なのだ。
佐々木「おっ取れた!取れたわよ!」
スルスルと長い御札を剥がしていく。
不思議な文字、何語かはわからないが、今後研究していく上で大きな発見になりそうだ。
物体の全貌が見える。
佐々木「人間の……指……?」
不気味な造形の物体に2人が凝視していると、
「「!!」」
大きな音を立てて葵夜が机を叩いた。
葵夜「……」
佐々木「ご、ごめん!!起こしちゃった…?」
ゆっくりと素手でロウソクの火を消す。
井口「馬鹿っ、火傷するぞ」
葵夜「御札、剥がしちゃいました?」
遮光カーテンから漏れる月明かりの下、金色の瞳だけが呪物を見つめた。
虎杖「御札ってそんな簡単に取れんの?」
伏黒「いや、呪力の無い人間にはまず無理だ!普通はな!!」
しかし今回は中のモノが強すぎる上、封印も年代物。
紙切れ同然である。
伏黒「(その上この高校にはあの“七竃”の影もある!状況は壊滅的だ!!)」
ようやく高校に到着する。ここにまで来ると圧も段違いだ。
伏黒「お前はここにいろ。部室はどこだ?」
葵夜「くっそ!眠気が…!」
真後ろにはにはラグビー場を彷徨いていた呪霊。
封印が解けた事を嗅ぎつけて校舎に入ってきたのだろう。
葵夜「(邪魔が多くて全然寝られなかった今日に限ってこのザマかよ。私もまだまだだな)」
漬物石のように重い瞼を擦りながら校舎を走り回る。
葵夜「センパイ達も見失っちゃったし、この事件結構目立って高専に話行くかもだし、眠過ぎて気失いそうだし、もう最っっ悪…!」
階段の1番上から一気に飛び降りる。
右に行けば行き止まり、左に行けば別棟に行く為の渡り廊下があり、そこを渡れば
葵夜「(センパイからは遠くなっちゃうけどこの呪霊を上手く領域に引きずり込める。溶かした後でセンパイを助けに)」
「”玉犬“」
葵夜「なっ」
伏黒「喰っていいぞ」
高く遠吠えをする白黒二匹の犬。
それは紛れもなく禪院家相伝十種影法術で。
足を止めるには、
十分過ぎる障害だった。
伏黒「?!危なっ」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時