42:呪胎戴天 ページ43
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伊地知「我々“窓”が呪胎を確認したのが3時間ほど前。避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖。受刑在院者第二宿舎。そこに5名の在院者が現在も呪胎と共に取り残されています。」
呪胎が変態を遂げるタイプの場合、特急に相当する呪霊に成ると予想されます。
雨の降る昼間の英集少年院。
見覚えのある顔に首を傾げながらも、葵夜は伊地知の説明を黙って聞いていた。
葵夜「(…メガネ……七三分け……メガネ……)」
確か五条の後輩に同じ特徴の奴がいたような気がするが、イマイチ記憶がパッとしない。
そもそも彼の実力なら補助監督などではなく呪術師としてやっていけてるはずだ。
彼が今呪術師かどうかは別として。
虎杖「なぁなぁ、俺特級とかまだイマイチわかってねぇんだけど」
じっと伊地知を見つめる虎杖が横から質問を投げかけてくる。
葵夜「象にも負けない強いメガネって事だよ……」
虎杖「は?」
「「……???」」
全部混ざった。
朧気な記憶から伊地知に失礼がないように精一杯思い出そうと頑張る葵夜。
加えて質問も返そうと少し無理をした途端論点のズレた通販番組のような説明になってしまった。
葵夜の説明に全員が首を傾げる。
自分の発言に気付いた葵夜が顔を赤らめ咳払いをした所で、伊地知が説明し直した。
伊地知「バカでもわかるように説明します。」
虎杖のみが説明を受けている間、残り2人が葵夜をガン見する。
平安生まれ鳥籠育ちの葵夜は、当然の事ながら色恋の経験など片手で数えても指が余る程度だ。
惚気ける場面を見られる事も無く、不老不死のため見た目より達観しているので表情筋も乏しい。
故に葵夜が1年の前で頬を染めた事など無いに等しいのだ。
釘崎「(はぁ……くそかわ……)」
伏黒「(顔赤いの珍しいな)」
伊地知「そして特級が、クラスター弾での絨毯爆撃でトントンってとこですかね。」
虎杖「やっべぇじゃん」
伊地知「ちなみにこれは特級に分類される最低条件ですので、七竃のようにクラスター弾がそよ風程度の呪霊もいます。」
葵夜「ちょいちょい、私呪霊じゃないんだけど??」
伊地知「すすすすみません!耐久度の例で参考にさせてもらいました…」
「「(補助監督も葵夜には慎重なんだな…)」」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時