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クソが。
こいつ推しアイドルに貢ぐ為なら武道館ごと買い取るタイプね。と、釘崎がおかしな事を考えた辺りで、ガタガタとドアが悲鳴を上げ始めた。
何事かと2人で耳を傾けると、不機嫌らしい葵夜がドンドンと荒々しくドアを叩く。
葵夜「オイコラ悟開けろや!いい加減にしろ!」
五条「……え?あ、ごめん、か弱すぎて気付かなかった。」
嘘か本音か、どちらにしろ腹立つ表情でひょいとドアにかけていた体重を退ける。
すると出てきたのは連日見ていた制服とは打って変わって、露出の多いラフな格好の葵夜だった。
葵夜「その前にまず人の部屋のドアに寄りかからないようにしようか?こっちはでけぇ唐変木動かせる程力持ちじゃないんだよ」
五条「砲丸20mが何言ってんの」
葵夜「恵か?恵が報告書に書いたのか??」
胸元の開いたボタン式のパジャマの上に、肌寒かったのかパーカーを羽織って、その下は勿論短パン。
その上かの有名な特級呪具“雌黄翡翠”が彼女の胸元で朝日を反射し、キラキラと輝く。
釘崎「(……これは)」
ドアを塞いででも他の奴には見せたくないわね。
先程まで掃除機をかけていたはずなのに、何故かオタマを片手に持つ彼女と言い合う担任を見ながら、彼の行動に共感なるものをする。
釘崎「(てかパジャマにネックレスってこんな破壊力あるのね。)いい事知ったわ…」
葵夜「?あ、野薔薇おはよ〜」
釘崎「おはよ。朝から大変そうね、手伝いましょうか?」
葵夜「んぃや、へーき。今丁度終わった所、ありがとね」
釘崎「そ」
五条「てかどうしたの?なんか用?」
葵夜「あ、いや朝ご飯作ったからどうかなって。」
五条「やっぱりー?さっきから味噌汁の匂いすると思ったー」
ずかずかと部屋に入ってく。
てっきり食堂から来ている匂いなのだと思っていたため、驚愕し部屋の中を覗けば、そこには炊飯器やIH調理器具など、料理ができる最低限の家具一式は揃っていた。
釘崎「(絶対作ってもらう為に買ったな…)」
葵夜「野薔薇も食べてく?」
釘崎「…いや、私はいいわ。寮母さんに頼んじゃったし……」
担任の目が怖いし(見えないけど)。
大人気ない担任の視線に耐えかね、葵夜には申し訳ないが足早に退散させてもらう。
食堂に行き、大人しくムサい男どもと朝食を食べた。
伏黒「?なんか顔に付いてるか??」
釘崎「(こいつハッキリしねぇんだよなぁ)」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時