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宿儺の指を受肉した虎杖に対し嫌悪感を抱きながらも廃ビル足を進めた釘崎と呪いが込められた呪具“屠坐魔”を手にした虎杖を待つ3人は、人目を気にしながらも正面の歩道に腰を下ろす。
無論、葵夜がいつ寝落ちてもいいように、五条にすっぽり収まるようにして収納されているので、人が通った時には好奇の目に晒されることとなるだろう。
伏黒は再び知り合いと思われないよう必死で目を逸らした。
五条「まぁでも、今回試されてるのは野薔薇の方だから。」
監視する気など一切無い葵夜の振る舞いに不信感を覚えるも、今の虎杖の状態を見ても一向に暴走する気配がないので、指摘もできなかった。
葵夜「ねーねー♡このGPSと盗聴器って、誰が管理してるの?」
五条「葵夜ってば〜♡大人しく懐柔されるフリしてなんか企んでるでしょ?」
葵夜「いや?なぁーんも?」
五条「…あーあ、等価交換で話してあげようと思ったのに」
葵夜「…盗聴器外したい」
五条「ナルホドね」
この男の甘さにも呆れる一方だ。
まだ再会して2日。この距離はさすがに不自然である。
天下の遊び人と噂される程のビジュアルに恵まれたこの五条が、まさか特級呪詛師に骨抜きなんて、そんな事があったりするのだろうか。
交換条件で盗聴器の管理人を教えると約束したはずなのに、一向に口を割らない五条に、葵夜が攻撃を仕掛ける。
痛くも痒くもないようだ。
五条「そんな情報じゃ等価にゃならないよ」
葵夜「うっっわ!騙したな!!そんなんだからいつまで経っても彼女できねんだよバカ!!ちょっとは対人について学びやがれ!!」
顎を中心に攻撃しながら五条を振り払おうとするも、拘束が強すぎて腕から脱出できない。
こいつ彼女できないの所でキレたな。
更に締め付けを強くされた所で、騒ぎに目を向けた伏黒と目が合った。
葵夜「っ!恵!助けて!!特級呪術師に祓われる!!」
伏黒「それ助け求めるの俺で合ってるか?」
呪術師に殺されかけているのに呪術師に助けを乞うのは、道理として合っているのだろうか。
くだらない疑問だけが募っていく。
しばらく考えた所で葵夜が諦め。どうにかして他の話題を振ろうと頭をフル回転させた。
葵夜「えっ、え〜っと!今回はどんな実地試験を行うんですか?!五条先生っ!」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時