32:鉄骨娘 ページ33
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虎杖「1年がたった3人って少なすぎねぇ?」
伏黒「じゃあお前、今まで呪いが見えるなんて奴会ったことあるか?」
虎杖「…葵夜……だけだな」
伏黒「それだけ少数派なんだよ、呪術師は。」
昼間の原宿駅前、今日初めて会う3人目の1年生を迎えるため、伏黒と虎杖は集合していた。
引率の五条が案の定攻めるまでも無い遅刻をして登場する。
その横にはやつれた様子の葵夜もいた。
五条「おまたせー、おっ」
制服間に合ったんだね。
杉沢高校での黄色いパーカーから一転、赤のフード付きの学ランに身を包む虎杖。
彼のサーモンピンクの髪も相まって実に似合っている。
虎杖「でも伏黒と微妙に違ぇんだな」
五条「制服は希望があれば色々いじってもらえるからね」
虎杖「え、俺そんな希望出してねぇけど。」
五条「そりゃ僕が勝手にカスタムしたんだもん。」
虎杖「…」
まぁ、気に入ってるし…。
と自分の制服を見つめる。
3年間これを着ることになっているのだが。
五条「そうそう、葵夜の事で追加情報。」
伏黒「やっぱり七竃の事となると上と揉めますよね。どうしたんですか?」
五条「悠仁が指を集め終えるまで生徒として高専の管理下に置くそうだ。もし許可のない所で術式を使ったりでもしたらすぐ御三家送りだから。気を付けてよね。」
葵夜「へーい。」
五条「それと、宿儺が暴走しないように制御するのが葵夜の役目ね。」
葵夜「へいへーい。」
五条「へいは1回!」
伏黒「(はいだろ普通…)」
虎杖「白の学ラン良いな!よく似合ってる!」
五条「どこにいてもすぐ見つかるようにGPSと盗聴器が仕込まれてるヨ」
虎杖「うわっ物騒…」
本人たっての希望で原宿に集合することになっているのだが、宮城から上京したての虎杖が色々な所に目移りするため、最終的には誰の為にここに来たのかわからなくなっていた。
葵夜「ね〜私もクレープ!」
五条「葵夜は僕が楽しみにしてたプリン勝手に食べたから買ってあげなーい」
葵夜「そんなんまた買えばいいじゃんケチんぼ!!…悠仁ぃ一口ちょーだい♡♡」
虎杖「ん?いいよ、ほい。」
五条「ねぇ全部僕の金だからね??」
道のど真ん中で落ち着きもなく騒ぐ3人。
その上赤白青というカラフルな髪色なので、かなり人の目が集まっている。
死んでも知り合いにカテゴライズされたくない伏黒は全力で目を逸らし一定の距離を保った。
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時