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伏黒「…それで、その盾の正体が雌黄翡翠だって事だな?」
ようやく持ち直した1年3人は、七竃、基葵夜の説明へと移る。
伏黒のサポートもあってか、なんとか虎杖が理解している状況だ。
葵夜「そ。まぁこれ術師の前であんまり使ってないんだけどさ。てかずっと思ってたけどなんで兄様と私セットなの?」
伏黒「は?」
葵夜「私、ちゃんと起きてて外に出たのつい30年ぐらい前だよ。」
伏黒「は?」
知ってる史実とだいぶ異なるんだが。
訝しげに五条の方を見ると、正に”お手上げ状態“のジェスチャーをする。
1000年も生きてて?
外出は30年前?
嘘にしても下手すぎないか?
虎杖「お前不老不死のくせに世間知らずって事?ヘンなの〜」
葵夜「少なくとも生まれて15年の奴には言われたくないんだが?」
虎杖「それとこれとはまた別だろっ!てかなんで不老不死なんだよ!普通じゃ有り得ないだろ?」
伏黒「あぁ、術式でもない限り有り得ない」
葵夜「有り得るんだな〜。私ってば兄様に愛されてたからっ!」
両頬に手を当てて困ったように嬉しそうな顔をする葵夜。
虎杖と伏黒は首を傾げた。
五条「葵夜は天与呪縛の被呪者なんだよ。」
虎杖「てんよじゅばく?!何それ!」
伏黒「今度習うから割愛な」
五条「“他人にダメージを与えられない代わりに、自身もダメージを受けない”呪い。それが葵夜の天与呪縛。」
虎杖「他人にダメージ……そ、ういうこと?!」
葵夜「そういう事。」
虎杖の手を取り、親指に思い切り噛み付く。
血が出る所か、噛み跡すら付かない自分の手を見て虎杖は更に驚いた。
今までどんなに蹴られても、鼻をつままれても痛くなかったのはそういう事だったのか。
ただ力が弱いだけだと思っていたのだが。
五条「これは病原菌にも有効で、病死もしなければ事故死もない。殺される心配なんて以ての外。葵夜は生まれた時から”老衰“が確定していたんだよ。」
伏黒「…それが不老不死の”不死“の秘密…」
葵夜「そ!悠仁にはちょいと難しかったかな?」
虎杖「ん、んな事ねぇよ!」
五条に聞いた事を必死に整理する虎杖。
ダメだ。圧倒的に知識が足りない。
呪術師の卵一日目の虎杖には、まだ早かったのかもしれない。
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時