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伏黒「……生姜…系の、食べ物」
葵夜「好きなの?!じゃあ今度作る!嫌いなものとかアレルギーみたいなのある?」
伏黒「……パプリカ」
葵夜「おっけー!任せて!」
会って2日も経たないが、見た事ないくらい嬉しそうな顔をする葵夜。
特級呪詛師とは思えないその表情に、伏黒が固まる。
一連の流れを眺めた五条がその滑稽さに吹き出した。
五条「はぁい皆さん席に着いてぇえ!!」
虎杖「先生テンション高いねぇ」
伏黒「浮き足立ってんだよ生徒が増えたから」
五条「はいそこ静かに!!!今日は七竃の授業をしますよ!」
夕日の射す教室の中。
教卓の前に立った五条がチョークで黒板に人型のイラストを描きながら生徒が席に座るのを待つ。
全員が黒板に描かれている絵を七竃だと認識するのはまだ先の話である。
虎杖「せんせー!俺まだよく理解できてないんだけど、結局七竃って何なの?」
五条「良い質問です悠仁くん!七竃とは宿儺の妹。そして宿儺の盾なのです!!」
葵夜「せんせー、眠いですー!」
五条「檻ん中で散々寝てたでしょーが!ちょっとだけ我慢して!」
虎杖「ねぇねぇ!その黒板に描かれてるやつって人間?」
葵夜「まさか私じゃないよね?いくら特級呪詛師でも腕の関節3つも無いんだけど。」
伏黒「いや葵夜だろ。胸の辺りに雌黄翡翠かけてるし。」
葵夜「嘘だー!私そんなスライムみたいな見た目してないー!!」
五条「…」
早くも収集が付かなくなった教室内。
自身の絵をディスられた五条は悲しさのあまり全て消してしまった。
虎杖「おい!葵夜が躊躇なくディスったせいで先生傷付いちゃったじゃん!」
葵夜「………いや、平気へーき。悟、進めちゃって。」
五条「……葵夜は変わんないね〜」
葵夜「不老不死なんでね」
にや、とオカ研で会長に調査結果を発表した時のような表情になる葵夜。
その表情に虎杖はまた安堵した。
祖父も、部活の先輩も、家も、故郷に置いてきた虎杖にとって、唯一の”普通の虎杖“を知っている葵夜。
そんな葵夜に、親近感が湧かないのもおかしな話で、
虎杖は頬杖を着いて隣の葵夜を眺めた。
葵夜「何その顔。ウケる。」
「「(恋する乙女みたいだな…)」」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時