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伊地知「すっ、すひませっ!!」
葵夜「…誰?てか君いつから居たの?」
伊地知「ずっといました…」
楽巌寺「伊地知よ、老人同士の会話に割り込むでない」
葵夜「おいこら誰が老人だすっとぼけ」
伊地知「すみません!」
怖すぎる。
どう生活していたらこの会話の中にこう不気味さをねじ込む事ができるんだ。
互いがか互いを焚き付けるような言動を繰り返し、辺りは緊迫した雰囲気で包まれていた。
葵夜「要件があるならはっきり言わないと。おじいちゃんは物忘れ酷いんだから」
伊地知「は、はい!面会のお時間が、そろそろなので…」
楽巌寺「ほぅ」
葵夜「ほら早く帰った帰った。老い先短いんだから時間無駄にしちゃダメだよ、ばいばい。」
伊地知「(七竃の煽り方五条さんに似てるんだよなぁ…)」
既視感のある口調に肩を落としながら、ドアを開けお見送りの為について行く。
鍵を閉めれば、特級の前に緊張していた力が一気に解け、なんだかようやく酸素が身体中を廻ったような錯覚さえ覚えた。
一方その頃、夜蛾との面接を終えた虎杖が与えられた寮の一室にお気に入りのポスターを貼る。
その顔はウキウキだ。
五条「でも別に悠仁が戦う必要なくない?宿儺の指は僕や恵が取ってくるから」
君はここで待ってればいいじゃん。
何かを考えた五条が壁に寄りかかりながら聞くも、虎杖は振り返らず答えた。
虎杖「いい!やるったらやる!」
一日中ダラダラと過ごしている虎杖にボロボロの伏黒が指を届ける画はなんとも滑稽なものだが、元はと言えば自分が指を飲み込んで撒いた種、自分でなんとかする。
しっかりとした虎杖の意志を聞いた五条は、満足してネタばらしをした。
虎杖「あぁ!試したな?!」
五条「そんなに簡単に見つかるなら、とっくに全部見つけてるっちゅー話」
気配が大きすぎるモノ、
息を潜めているモノ、
既に呪霊に取り込まれているモノ、
”探す“ということに関して、これ程面倒なものも無い。
五条「でも今は君がいる」
虎杖本人の中にいる宿儺が力を取り戻すために指の在処を教えてくれるだろう。
虎杖は器であると同時に、探知機でもあるのだ。
虎杖「そんなに親切かぁ?こいつ」
五条「まぁネ、それに今は奥の手もあるし…」
大方の寮の説明が終わり、部屋の整理も終わった所で、伏黒を呼ぼうと部屋を出た。
伏黒「げ、隣かよ」
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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時