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虎杖が気絶させられた直後、葵夜よりはいくらか質量のあるその身体を支えながら、五条は伏黒に教師として問いを与えた。



五条「これで次目覚めた時、宿儺に体を奪われていなかったら彼には器の才能がある訳だけど。ここでクエスチョン。」



彼をどうするべきかな。




伏黒は一考し、俯き気味に答える。




伏黒「………仮に器だとしても、呪術規定に則れば虎杖は死刑対象です。…でも─」



喜久水庵の紙袋は彼の腰横に置かれ、自分より格上のはずの呪詛師を護るように抱き締める。



ちゃんと言いつけを守り非合理的な行動を取る伏黒に、五条は笑みが零れた。



伏黒「─死なせたくありません。」


五条「私情?」


伏黒「私情です。何とかしてください。」



珍しく身勝手で我儘な要望に、自然と笑いが込み上げてくる。



可愛い生徒の頼みとあって、笑顔でグッドサインを出した。



五条「まっかせなさーい!!」









五条「──ってな訳で改めて」



君、死刑ね。



虎杖が苦虫を噛み潰したような表情になる。


さっきの良い話は何処へ。


話の流れとしてはこちらの死刑は免れるはずなのだが。



虎杖「回想と展開があってねーんだけど」


五条「いやいや頑張ったんだよーこれでも」



そう、死刑は死刑でも、執行猶予付きの死刑。



呪いの王両面宿儺の指をの飲み込んだ虎杖は五条の読み通り“器”となった。


千年生まれてこなかった逸材をここで殺してしまうのはあまりにも惜しい。


故に五条は上にこう提言した。



五条「“どうせ殺すなら、全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい”。上は承諾したよ。」



今虎杖には2つの選択肢が残されている。



今すぐ死ぬか、


全ての宿儺を見つけ出し、取り込んでから死ぬか。









翌日。


虎杖にはオカ研の部員との面会が許された。



祖父の火葬前の朝、虎杖は杉沢病院へ五条と共に向かった。



五条「何人いたの?」


虎杖「俺含めて4人。いつも活動内容考えてくれてた佐々木先輩と、まとめ役の井口先輩。あと…」


五条「呪いが見える葵夜…とか?」


虎杖「はは、何だそれ……あ、そういえば何で葵夜の名前知ってたんだ?」


五条「ついたよ」






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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時

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