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喰われた。




伏黒「(いや、飲み込まれたの方が正しいか…)」



渡り廊下に現れた低級の呪いを払うと同時、大きな物音と共に逃げ込んできた七竃。


背後にはラグビー場にいた二級呪霊。



すぐ様応戦しようと動くも、彼女は動きを止め、金色の大きな瞳は玉犬を捉えたまま、目を離すこともせず、そのまま呪霊に飲み込められた。



呪霊はこちらに関心も移さず天井に消えていく。


呪霊は元来壁を通り抜けられるのだ。



伏黒「…上か」



そこに例の呪物もあると信じて渡り廊下を進んで行った。









俺は何にビビってる?







そうだな、学校からは死の予感がする。


死ぬのは怖い。



でも



今目の前にある”死“と


爺ちゃんの”死“



何が違う?





────お前は強いから人を助けろ





短気で頑固者



見舞いなんて俺以外来やしねぇ



”俺みたいになるな“?



確かにね、でもさ







爺ちゃんは正しく死ねたと思うよ。








伏黒「虎杖?!」


虎杖「だけっど!!」



こっちのは間違った死だ。



血色の悪い、異形の生物。



おかしな場所に着いた目ん玉をギョロギョロとさせながらこちらに目を向けた。



これが呪い。



虎杖「思ってたのと違うな!」



呪物を取り込み損ねた呪霊は虎杖に焦点を合わせ今にも襲おうと足を向ける。



勢いをつけようとした所で伏黒が玉犬を放ち呪霊を祓った。



伏黒「…なんで来た、と言いたい所だが、良くやった。」


虎杖「なんで偉そうなの?」



一段落した校内。




伏黒はひとつ溜息を吐いて、虎杖に呪霊の説明をした。






虎杖「まー確かに俺今まで幽霊とか見えたことないしな。なんか葵夜は”見えた“みたいな事言っ……え?もしかして葵夜も伏黒みたいな感じなの?!」


伏黒「……あぁ………お前、怖くないんだな。」


虎杖「いやまぁ怖かったんだけどさ、」



知ってた?人ってマジで死ぬんだよ。


そんな高校生とは思えない考えを語る虎杖。



そう言えば彼に話しかけたのは喪中だった。



虎杖「……つかぬ事聞くんだけどさ、葵夜見てない?暗いからわかりにくいと思うんだけど、青い髪に黄色の目の女子がまだいると思うんだ。」



あいつも今日残ってるはずだから。どっかで怖がってたら可哀想だろ。



そう言って女子生徒を持ち直す虎杖。



すると彼女のポケットからするりと呪物とそれを封印していた紙切れが落ちる。



寸前で虎杖がキャッチした。





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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時

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