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虎杖の背中越しに見える男。




五条悟。




特段恨みがある訳では無いが、その余裕な表情に苛立ったので睨みつける。




すると虎杖に肩を掴まれ強制的に目を合わさせられた。



虎杖「葵夜、お前に言いたい事がある!」


葵夜「お、おー」









虎杖「俺が持ってきたあの箱、実はすげぇ危ない呪物ってやつだったんだ!」






葵夜「え、どうしよう知ってる」


虎杖「その呪物のせいで俺、宿儺の器ってのになっちまうし、先輩には怪我させるし…」


葵夜「うん、大丈夫。全部説明しなくても知ってるよ。」




虎杖「葵夜は死んだ事になっちまうし…」


葵夜「いやそれは知らねぇな」



どういう事だよ悟。



と更に睨みを聞かせて見ていると、肩を掴む力が増した。



虎杖「葵夜には本当に悪い事したと思ってる!気が済むまで殴ってくれ!!」


葵夜「わぁ漢気あるぅ」



肩から手を離し、目の前に頭を下げて正座をする虎杖。



何に責任を感じているんだろうか。



青春を奪った事?


制服ボロボロにした事?


指を持ってきた事?




葵夜「(まぁ何でもいい)」




彼の私に対する認識は他の術師とは決定的に違う。



それだけで充分だ。





葵夜「悠仁」


虎杖「おう!来い!」

葵夜「いや殴らないよ?」





顔を近付けてしっかりと目を合わせる。



五条と同じく、値踏みをするように目を細めた。





葵夜「……………ここに何しに来たの?ただの懺悔?」


虎杖「……五条先生には、”シッツイ“の懐柔って言われた。」


葵夜「言っちゃうんだそれ」





虎杖「…でも!…俺は葵夜と、この呪術高専で過ごしたい。俺が奪っちまったから。」



真剣な顔で葵夜の顔を見つめ返す。


馬鹿正直に全てを話した虎杖に、葵夜が微笑んだ。


膝を着いて座高を低くし、下から見上げる様に虎杖を見つめる。


そっと頬に触れた。



葵夜「兄様」


宿儺「なんだ」


葵夜「悠仁の身体乗っ取れないの?」


宿儺「…だからなんだ。」


葵夜「あははっ、兄様不機嫌だね。……………うん、そっか。…いいよ、悟の言う通り懐柔されてあげる。」





触れた頬にある目の下の切れ目をなぞって、立ち上がり五条の元へと歩いていった。














話の進行速度が鬼遅い…!!(ごめんなさい!!!)



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佐藤ななな(プロフ) - [アイク・ブルームーン]アイおっとりさん» ありがとうございます!!待ってくれてるって知ったら更新頑張れちゃいます!! (2021年8月26日 7時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2021年8月25日 23時) (レス) id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ななな(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!読者さん読んで超良かったって言って貰えるなんて幸せすぎるよー!!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2021年8月22日 17時) (レス) id: e714be63a8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです!応援しています!読んで超良かったと思いました!これからも頑張ってください! (2021年8月22日 17時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤ななな | 作成日時:2021年8月18日 21時

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