STORY TWENTYFORU （吹雪SIDE） ページ29
ベンチに腰を下ろすと、Aちゃんは傍にあった持参のタオルで汗を拭き、大きく息を吐いた。
A「どうしてだろうな。二回目はあんなに上手くいったのに…」
「何が違うのかな…？」
Aちゃんはそう言って腕を組んで目を閉じ、眉をしかめた。
可愛いな〜。そう言うさり気ない知的な仕草も
困った顔も凄く可愛くて、多分無意識なんだと思うけど、軽く手を握り締めてて
「もう１時間も経ったね。流石に疲れも出て来る訳だよ」
Aちゃんが閉じていた眼をゆっくり開いた。
A「そうだな。そろそろ戻らないと皆が心配するかも」
「じゃ、軽くグラウンドの片付けして戻ろうか」
A「ああ、そうするか」
そう言ってAちゃんは少しふらつきながら立ち上がった。
けど、好きな女の子がフラフラしてるのを見たら、心配になっちゃって…
がしっ
A「吹雪…？」
「大丈夫？無理はしないでね。心配になっちゃうから…」
すると、Aちゃんは少し驚いたような顔をしてそれから、
A「悪いな」
と一言言って今度はしっかり立ち上がった。
少し強がりなところも、魅力的…/////
素直なときもあって、少し強がりな時もあって、Aちゃんの全てが僕にとって良い事ずくめで…
そう言えば、Aちゃんは何で笑わないのかな…？
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作者名：猫宇凪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naginagi
作成日時：2014年1月8日 21時
