番外編☆１ ページ15
ある国に、Aという姫がいました。
A姫は、非常に容貌に優れており、毎日のように婚約を希望する男が後を絶ちませんでした。
しかし、隣国の王妃である魔女は、自分こそ世界で一番美しいと信じていました。
夏未「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰？」
目金(鏡)「もちろん貴方です」
夏未「うふ、当然よね」
魔女は、満足な日々を送っていました。
・
・
・
A姫が14歳になったある日の事、魔女はいつもの様に
夏未「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰？」
と、問いかけると、鏡は
目金(鏡)「隣国のA姫です」
と答えました。
夏未「何ですって！？」
怒りに燃える魔女は名猟師を呼び出すと、こう告げました。
夏未「隣国のA姫を殺して、証拠として彼女の肝臓を持ち帰りなさい！さもなくばあなたの命はないわよ！」
鬼道「はい、分かりました」
夏未「早く行きなさい！」
猟師は馬を駆って、花を摘んでいたA姫を捕えました。
「は、離してください！」
しかし猟師は、その優しげな甘い声と美貌を見た瞬間、魔女の命令に背くことを決めました。
鬼道「隣国の王妃がお前の命を狙っている。助かりたいのなら乗れ」
A姫は逆らうことなく、猟師の馬に乗り、森の奥深くで下してもらいました。
「あの、ありがとうございました」
猟師は無言でその場を去りました。
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作者名：猫宇凪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naginagi
作成日時：2014年1月8日 21時
