【wrwrd】誘拐されて幸せになるのか…？【マフィアパロ】 (ページ3)

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第一話　いつも通りの朝。ページ3

朝。
ふっと目が覚めて、ベッドから出る。制服に着替え、身支度を済ませた。
メイドさんが運んできてくれた朝食を食べてからエントランスへと向かう。

エントランスのドアを開けると、そこには＂母と妹＂が居た。ちゃんと挨拶しなきゃ…。

『お、お早う御座います。由香様、妃弥香様。」

yk「お前か…ﾁｯ。なんや？何か用でもあるんか？」

また怒られてしまうのかな。

『な、何でもございません…っ！』

yk「はあぁ。何でアタシこんな奴の面倒見ないといけないんやろ。あ"ー、もう。お前と話しとるとイライラするわ。」

私が愚図で可愛くないから、由香様はいつも私に怒る。
由香様は私の為に言ってくれてるんだから、もっと頑張らないといけない。

hmk「キャハッ！ちょっとぉ、お母様ぁ〜！ストレートに言い過ぎやないのぉ？まあー、妃弥香もそう思うけど♡」

妃弥香様も、私とは真逆の存在でいらっしゃるのに、声を掛けて下さる。
しかも、由香様からのお叱りを受けても、少し私の方も擁護して下さる、慈悲深いお方だ。

yk「こいつには何してもええって言うたやろ？もう、妃弥香は優しすぎやわ！」

hmk「えへへ、せやろー？」

『……。』

あ、そろそろ学校に行かないといけないのに…。
お二人の会話を邪魔するのは流石に許されないだろうと思い、黙る他ない。

hmk「おい、何見とんねん。さっさとどっか行けや。」

yk「そやで。それでええねん！お前も、妃弥香に言われてんのに、出ていかんのか？あ？」

妃弥香様なりに気を回して下さったのだろうか、そう声を掛けられた。

『い、いえっ！では行って参ります…。』

私が言い終わる前から、シッシッと追い払われる。

言われた通り家から出て、学校へ行くために最寄り駅への道を進み出した。

文才がねぇ……。