正論 ページ27
参悟の質問に佐藤刑事が代わりに答えると重悟が「ふん」と不満げな声を出す
「探偵達に助けを求めるたぁ、情けねぇ話だな」
「同感だな」
その声に一同が振り返ると、左目に傷を追った男が杖をつきながら近付いてきた
「確か…長野県警の」
「大和敢助警部。それに…」
大和警部の横でニコニコしている男に目を向ける小五郎
「群馬県警のヘッポコ刑事!」
「やだなぁ、毛利さん。ちゃんと山村ミサオって名前があるじゃないですか!ほら!」
ずっこけた山村刑事?はそう言い、警察手帳の身分証明書を指差した
「まって、なぜ群馬県警がこの会議に参加するのです?事件があったのは長野県…まさか、またがったとか?」
ホームズは言う。
「猫の言う通り、犯行現場が長野と群馬の県境にまたがってんだ。それで…」
大和警部がいまいましそうに隣をチラリと見ると山村刑事?は得意気に
「遺棄された遺体の膝から下が、群馬県に入っちゃったりしちゃったんですよね、これが!」
となぜか身分証明書を誇らしげに見せる山村刑事?ホームズは分かったのか
「山村警部さんとやら、私はよく見たから早くその身分証明書を仕舞いなさい。昇進して舞い上がる気持ちは良く分かるわ、でも、時と場所を考えなさい」
「えー、でもですねぇ」
「ここは、そういう自慢する場所ではありませんよ、それに、事件を得意気に言わないで下さい」
「すみません」
シュンとなる山村警部、ハッと我に返り
「あ、すみません出過ぎたことを言ってしまい。その…あ、あの」
「ほぅ、ただの猫だと思っていたが…」
「正論な事を言うんだな」
大和警部と重悟警部に認められるホームズ?
「僕も、警部に昇進したので気を引き閉めて頑張ります!」
「そのいきですよ、山村警部」
褒めるホームズ。
後ろで、小五郎は『警部だと?!』と言っていた。
「ところで、あの眼鏡の少年はきてないんですか?」
『あの、コナン君の事ですか?』
「そうそう、江戸川コナン君です、彼がいると何故か事件が解決するんですよね」
「そういや、俺ん時もそうだったな…いや、あの時は猫探偵もいましたし」
「あ、僕もです」
「あ、皆さんもそうなんですか?!」
「実は、私達もですけど…
ホームズとAちゃん達が解決しますし」
「それで、途中意識がなくなって、いつの間にか事件が解決しちゃってたりしますよね!」
皆がナイナイと否定する。
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作者名:みけにゃん | 作成日時:2017年8月14日 22時