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ああ、これが大人になるってことか。
そんなことを未知なる快楽に溺れながら考える。酷く求められることに、恐怖なんかなくて。もはや、こんな風に人を愛して、自分が愛されている史実に涙さえ出てきてしまいそうなほど、それは幸せな行為で。
｢痛くない？怖くない？｣
耳元で囁かれながら、涙を拭われる度に必死に食らいついて。
｢もっと声聞かせて…｣
なんて挑発されれば、尚更熱く狂う身体。
途切れ途切れになる意識の中でも溢れていく平野くんへの愛。
慣れない私を優しく笑って受け入れてくれた彼には感謝してもしきれない。
｢…Aちゃんの初めては全部俺のモノだよ、｣
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次目を覚ました時に覚えていたのは、断片的なものだけだったけれど。
優しい朝日に包まれている最愛の人。
その背後には明るい未来しか見えない。
素敵な恋に、終わりなんかないのだ。
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それからの日々はお互いに色々と行動を規制し合って、世の中の目を気にすることにした。
苦しいけれど、誰にも壊されたくなんかない。
人目につけられやすい場所で堂々とできないけれど、2人で家に篭ってしまえばやっぱり特別な空間で。秘密を共有している私たちの素敵な恋は尚更燃えがったような気さえする。
色々と荒れたあの日々から、また平穏な日々が続いて。
永瀬くんとの仕事も、アシスタントの仕事も相変わらず楽しい。
そして遂に作品が掲載された、その数ヶ月後。
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｢それって本当ですか…？｣
｢本当なんだよ！いや、僕もビックリなんだって！最初は関係ないブーイングの嵐でどうなることかと思ったけど！！今は逆だよ！最高って！｣
実は掲載して間もなく、どこから漏れたのか平野紫耀の恋人が漫画家で『恋しただけ。』という漫画を掲載しているっていう情報が駆け巡って、山のようにバッシングを浴びた。
がしかし、作品をしっかり読んでくれた一部のアンチが発信した一言で状況が一転。
｢ほら、これが5万RTもされたツイート！！｣
田町さんが興奮して私にそのスマホ画面を見せる。
『最初は酷評するために読んだんだけど！紫耀ファンの方！絶対読んだ方がいい！紫耀くんと疑似恋愛出来るよ！それにそもそも話が素敵！！恋したい！！もはやここまで来ると紫耀くんとの恋愛教えてくれてありがとうって感じ！』
その文と共にそのファンが好きだというシーンの一部が貼られていた。
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*咲七波*(プロフ) - 結衣さん» 結衣さんお久しぶりです！！遊びに来てくださってありがとうございます！涙 胸キュンお届けできて良かったです！！また遊びに来てください！！ (2020年1月10日 13時) (
レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - お久しぶりです！無性にななはさんのお話が読みたくなり遊びに来ちゃいました//大人っぽさと少年っぽさを兼ね備えた彼の魅力が存分に描かれていて胸キュンが止まりません！現実で映画化しないかな、廉くん目線の番外編も読みたいな…と。また遊びに来ます！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: d9c775d419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年12月14日 11時
