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一生懸命に刻んだ具材たちの隙間にケチャップがしっかりと繋ぎとして間に入り込んで、きめ細かい分パスタにも良く絡みつく。
そして味を邪魔しない絶妙な大きさ…！まさに黄金比！！
「パスタ、そんな目で見つめる奴初めて見たわ。笑」
「えっ、そんなに見つめてた！？」
「どうせ脳内で実況続行してたんやろ。笑」
バ、バレてる…
「もう本当に美味しい…！作れるように練習する！！」
「おう、笑 …今度食べてやるよ。」
肝心なところで目を逸らすサラが、どうしようもなく可愛く思えてしまうのは。
不器用なあなたを知ってるから。
「うん、食べに来て。笑」
「…ッ」
そんな私の言葉に、耳を赤くするあなたはきっと。
誰よりも優しい人だ。
.
「ただいまー…」
20時頃に家に着いて、リビングに入ると。
私よりも早く帰ってきていた優太が、ソファで眠っていた。
右手にはスマホを握っていて、その画面にはクシャっとあの笑顔で笑う優太と女の子が写っている。
…優太を裏切りそうな、そんな女性には見えない。
きっと優太は私と同じような思いをしたのだ。
どうしてこの人がって、思ったのだろう。
そして、今だその人との写真を眺めながら眠りについてしまうその姿が、どれだけ優太を傷つけたのか私に伝えてくる。
私はスマホをその手から取って、電源ボタンを押して消した後机に置いた。
寝息をたてている優太は、私が好きだったころの優太と何ら変わらない。
今だって保存していたあの気持ちを溶かせば、その寝顔に恋してしまうくらい。
きっと、あなたが好きだという気持ちを私は心の中に眠らせている。
それはまるで、透明な何かに似ている。透明で壊れやすい、そう。
まるでガラスの花のような、何か。
あなたがいつか私の元に帰ってくるのならば、と信じて保存したその花を。
私は透明にしたんだ。
それは、自分にも相手にも、そして誰にも気づかれないようにするため。
日が当たらなければ、ずっと透明だから。見えないから。
でもここにあるっていう感覚が、私の中にだけあればいいから。
前までは、それがもう一度色づいて割れてしまうのが怖かった。
だけど今は、違うの。
私は、優太のふわりとした髪に優しく触れた。
今は、自分でその透明な花を壊そうとしている自分が。
その自分自身が、怖いの。
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます！前から見てくださっているなんて嬉しいですー！しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…！涙 ぜひぜひ読み返してください！他の作品にもコメント待ってます！笑 (2018年12月8日 17時) (
レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして！前から見させてもらってます！なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ！もう作者様大好きになりました！！この文章力、小説書いて売った方がいいです！読み返しますし、他の作品も見たいと思います！長い駄文失礼しました！！ (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます！泣いてくださったんですか！？嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも！笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです！もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください！ (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2018年10月14日 23時
