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「お前カリフラワー、溶かすつもり?」
「ハッ!!!」
焦ってそっちに目をやると、ブクブクと泡と立ててカリフラワーが熱湯の中で音でっていた。
急いで笊にカリフラワーを流し入れた。
シンクにもくもくと湯気が上がって、私が一瞬その中に消えると。
その向こうからサラの笑い声が聞こえてくる。
誰かと料理するって、やっぱり楽しい。
「はい、ソース完成。」
「わーい!」と2人で謎の拍手をする。
「次は、お待ちかねのパスタね。笑」
「茹で方、教えてください!!」
「麺は鍋に放射線状に並べて鍋の中にしんなり入っていったら、
お互いがくっつかないようによくかき混ぜる。」
「うん、」
「ゆでている間の火加減は、お湯がフツフツと沸騰して吹きこぼれず、パスタがお湯のなかでゆらゆらと揺れる程度な。」
「ほうほう、」
「で、ここからが大事。目安時間よりも早めに湯で加減を見る!」
「え!あー、なるほど!」
「…当たり前じゃない?」
「あは。笑」
サラが1本ちぎって、私の口の前に持って来る。
それを食べると、少し芯が残っているくらい。
「これくらいなら、後30秒かな。
この感覚を覚えておけば、次からは大丈夫だろ。」
「わかった…!!」
サラ先生の料理教室は大分感覚重視で、私には結構難しいけど。笑
本当にタメになった。
.
「できたあ!!」
お皿にはルビーの如く輝くミートソーススパゲティ。
すごい… 私もパスタしっかり茹でられるようになりました。
お母さん、今度つくりに行くね。笑
一緒に協力し合ったからこそ、「いただきます」の言葉に色んな思いが詰まる。
日本の良い文化だなあって心から思った。
「「美味―――ッ!!」」
二人でハイファイブをして、気持ちの良い音が部屋に響く。
「ナニコレ… いや、これほんとに作ったの…?
ていうかお父様のケチャップ美味しすぎませんか…??
これが家庭の味って信じていいんですか!?残り物でできてるって言っちゃっていいものなんでしょうか!?」
「あはははっ!どこの実況者だよ!笑」
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*咲七波*(プロフ) - みるくさん» コメントありがとうございます!前から見てくださっているなんて嬉しいですー!しかも勿体ないお言葉頂けて恐れ多いです…!涙 ぜひぜひ読み返してください!他の作品にもコメント待ってます!笑 (2018年12月8日 17時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
みるく - はじめまして!前から見させてもらってます!なのにコメしなくて申し訳ないです… もう号泣しまくりですよ!もう作者様大好きになりました!!この文章力、小説書いて売った方がいいです!読み返しますし、他の作品も見たいと思います!長い駄文失礼しました!! (2018年12月8日 11時) (レス) id: 58c3937f81 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - *咲七波*さん» なんか、見てたら知らん間に泣いてた〜。恋愛小説もたまにはいいねー (2018年11月20日 17時) (レス) id: c1ea85b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - らいみぃさん» コメントありがとうございます!泣いてくださったんですか!?嬉しいです… 平野くんを必死に堕とそうとする話を絶賛更新中なのでぜひそちらも!笑 (2018年11月5日 14時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
らいみぃ - このお話が大好きです!もう、泣きました。ほんと作者様ありがとうございます、お疲れ様でした。これからも別のシリーズ頑張ってください! (2018年11月4日 22時) (レス) id: 657c2ba17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年10月14日 23時