永瀬くんには堕ちないんでッ！！３【Ren.N】

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どんな顔で大学に来てるのかな…って、気にしつつも。


教室にいるサラをいい具合で無視して。



いつも通りの朝を迎えられた。


チラッとサラを盗み見しても、別にアイツはいつも通りの低体温な感じで。





…腹立つわあ。





チャイムもうすぐ鳴るっていうのに、出てくし。









「ねえねえ、Aちゃん。」


「え？何、リリコちゃん。」



「平野くんの事、見てるね。


　…どうやって仲良くなったの？好きなの？？笑」




「ッ！？！あ、あのねえ！！」


「あはははっ もう、焦りすぎ。笑」





リリコちゃんは可愛い顔でたまに恐ろしいことを言う。





「ほんとに、たまたま心理学の話で意気投合して、ちょっと話すようになった…


　そ、それだけだから。」





ほっぺにキスされたとか、そんなの知らない。






「ふーん、でもいいね！…隠れイケメンだし？」



「でた、リリコちゃんのイケメンレーダー。笑」


「ミステリアスで不愛想なイケメンって感じ？」



「んー、わりと単純だと思うけど。笑」



「え！？何、もうそんなこと分かってるくらいの関係！？笑」


「違うから！…ほ、ほら！もうチャイム鳴るよ！？」




「ちぇー、今度遊びに行こ。話聞かせてね。笑」





「リリコちゃんと遊ぶのは超嬉しいけど。面白い話なんてないからー、笑」


「またまたー、笑」









気怠いチャイムが、長々と響いて。



サラが急いで前の席に座る。





…ウッ、いざとなると。


気まずい。ど、どどどうしよう。





金髪の頭見てるだけで、気まずい。








なんて頭を抱えてても、


グループワークタイムは始まる。









「なあ！俺らの完成したから見てよ！」







梶原くんが嬉しそうに、模造紙を広げた。








「うわああっ！！！」


「私がまとめて原稿書いたら、晴太くんがパソコンで打って印刷してくれたの！」





想像よりも何倍も良いデキで。

本当に資料集め頑張ってよかった。涙





「手で書くより見やすいし、表とかグラフも簡単だしな！笑」




「すごいよー！！本当にありがとう！！」



「最初に2人が頑張ってくれたからだよ！


　ありがとう！Aちゃん！紫耀くんも！」


「俺からも！ありがとうな！！」



「いいって！お互い様だよ！」


「…おう、さんきゅ。」







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