RE: 永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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隠れて練習しておこうっと。
こう見えてもさ、廉に色々サプライズするの好きなんだよね。
驚いた時の顔、結構見ものだよ？って自分の彼氏にそんなこと言っちゃダメかな。笑

「食後のスイーツです！」

キラキラ笑顔のお姉さんが運んできたのは、生クリームもりもりの真っ白なケーキ。

「うわあ〜！これが噂のスノープリンセス！」

下に広がっていくように盛られている生クリームが雪のドレスみたいだからってことで、通称スノープリンセスで愛されているケーキ。
散りばめられてる銀粉がより一層雰囲気を作り出してる。


「いただきますっ！」

「あっ、まってや！笑」

「何よ、」

ぱくりとケーキを口に入れてから聞き返す。

「せっかく並んどったケーキ撮ろう思ったのに、笑」

「私が写真撮らない人なの知ってるでしょ〜、」

ああ、美味しい。
映えだかなんだか知らんけど、私には食い気しかないわ。
なんなら廉の方がインスタグラマーだし。
めっちゃハート貰ってたし。
あれなんだよ、廉がちーっとかっこつけた写真上げるだけでウン百いいねだもん。

「あははっ、」

「何よ？」

「動画でーす、美味しい？笑」

「最ッ悪！」

「はい、おっけー！ストーリーにあげまーす。笑」

「はあ？！めっちゃブスだからやめて？！」

「何言うてんの？女全員からブッ叩かれるで、」

いや、アンタに言われたくない。

「何、今朝のお返し？」

「そんなんちゃうよー、スイーツ食べるAがダントツでかわええから自慢しとるだけ。笑」

ズルい、そんな風に笑って言われたら。
怒りたくても怒れないんですけど。

「そ、そんなことどうでもいいから！
　早く食べなよ！食べないなら私食べちゃうよ！？」

「もーっ、せっかちやなー。笑」

違うじゃん、廉がスマホ大好きなんじゃん！

そう、廉はスマホばっか弄ってる。
最近ひどくなってる。
気づくとスマホ、どうかと思うよ。

あれ、私スマホにまで嫉妬するようになった…？
やば。廉にバレたら絶対笑われる。黙っておこう。

「美味ッ！さすがAやなー、美味しい店しか知らんもんな！」




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