RE: 永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

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スマホを片手に、廉のほっぺとか脇腹とか、寝巻から出てるお腹をつつく。



「嫌やあ！…

　あと5分… スー…」


また寝た！？


「ちょっと！！起きてってば！！笑」



廉の寝顔をドアップで撮りながら、笑いをこらえる。



「もー…、わーかったってばあ！」


ガバっと起き上がって、目を擦る廉。


「はーい、おはようございまーす！

　永瀬廉さーん、寝顔バッチリ撮らせていただきましたよお！」


「は！？ちょ！何してん！？

　ありえへんのやけど！笑」


カメラに気づくと目をまん丸にしてから、必死に顔を隠す可愛い廉くん。


「起きない人がいけませーん！」


「やめろってえ、マジで寝起きブスやから！笑」



それ全国の女敵に回す言葉ですよ？


私なんか寝起き見られない様に必死こいて廉よりも早く起きて準備してるっていうのに。




「はい、もういいから！ちゃちゃっと準備して！？

　モーニング行くよ！」


「はあ？！どこの？」


「隣の駅にモーニングで有名なカフェがあるの！

　ほらっ、起きた起きた！」



廉の細い腕を引っ張って、洗面台に送り出す。


はー、幸せな休日。

ソファーに座りながら、廉が寝癖を直すのを見る。


あの背中大好きだなあ。


なんて、廉には言わないことばっかりいつも心の中で思ってる。


前髪気にしすぎとか、歯磨き長すぎとか。

眉毛の手入れ力入れすぎとか。

でも全部大好きで、全部が永瀬廉っていう証明の証で。

どれ一つ欠けちゃいけないもの。


そして全部、私のものなんだ。

って思うのは、傲慢すぎるかな。


でも、私はね。

廉に全て捧げられるよ。


なんて、絶対に廉の前じゃ言わないし言えないけれど。

私は廉がそんな風に我儘でも許せちゃうんだもん。




数分後着替えを済ませた廉がにっこりと笑って、私に抱き着いて来る。




「終わったでー、行こ。」

「うん！あ、」


「ん？」

「髪の毛にゴミついてる、笑」


完璧主義なのに、何故か粗が出てしまうところも。

本当に可愛いって思う。



「え、マジ。ありがと、」

「いーえ、」





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