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神々しい、とはきっとこういう事を云うのだろう。


足首のすぼんだスタイリッシュな黒色のスポーツウェアに、だぼっとした大きめの白いトレーナー。

こんなラフな格好でも十分魅力的に見える優太先生は、やっぱり恐ろしいよ。


腕を捲っている袖から見えている、細くも男らしい腕に。

私の心臓が早く波打つ。




「ん、いらっしゃい。笑」


「え、お店なの?ここ、笑」



相変わらずの優しい笑顔と笑い声。

でも、先生が何を考えてるのか、イマイチわからない。



「…何か、話?」

「あー、うん。昨日のこと。」


廊下ではあんな風に焦ってたのに、二人きりになると真っ直ぐに私を見つめるから。

こっちが押されそうになる。


「… 先生、怒ってる?」


「怒ってるっていうかさあ、困ってるよ。」



「…困ってる?」


「ぶっちゃけ、Aさんに何を言えばいいのか。

 …今だって、分かってない。」




今までずっと悩んでたけど、と付け加えながら優太先生は自分の顔を大きな両手に隠した。


その姿はまさに新人って感じで。

先生はどこまで私の心をくすぐるのだろう。



「普通なら、口外禁止の取引をするか、二度とするなって指導するか。

 どっちかじゃない?」


「…そうだよな、笑」



ねえ、なんで伏し目がちに微笑むの?

分かっていたことなのに、どうして呆れたように笑うの?



「ねえ、Aさん。」


「はい、」



「今から、最低なこと言っていい…?」





優太先生が前かがみになったせいで回転イスが、ぎぃっと音を立てる。




「俺、どっちもしたいって思わなかった。」


「せんせ…っ、」



その言葉を聞いた身体が、反射的に優太先生に触れようとしたけれど。

先生は私の腕を掴んで、それを拒んだ。



「ッでも、俺は教師だから。これ以上は踏み込めない。

 だから、昨日のことも今日俺が言ったことも。


 …全部Aさんの胸に閉まっておいて。」



そんなのズルいよ。酷いよ。

だったら、さっきの言葉。


飲み込んでおいてよ。




「…先生の意気地なし。」


「俺はAの人生をめちゃくちゃに出来ない。

 …だから、これからも今まで通りに「嫌だ!!」


「Aさ、」




優太先生の手を払って、私は先生を抱き締めた。


大好きな香りが胸いっぱいに広がる。



これだけ近づいてるんだよ。

離れられるわけないじゃん。





*.:・.。*

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*咲七波*(プロフ) - 華希さん» コメント返信遅れてごめんなさい!お話読んでくださってありがとうございました!またお待ちしてます! (2020年4月21日 17時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
華希 - コメント失礼します!素敵な話で、一気に読んでしまいました!ありがとうございます! (2020年3月31日 21時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - ありがとうございます☆待ってますね(o^^o) (2018年11月29日 17時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ☆pepe☆さん» いえいえ!もう少しだけ先生との禁断恋愛楽しんでいってください!笑 (2018年11月29日 16時) (レス) id: 3d58baab0f (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - 咲七波さん☆岸先生側も知りたい!って思ってました。ありがとうございます。これからも楽しみにしてますね(o^^o) (2018年11月26日 16時) (レス) id: 370f78961e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*咲七波* | 作成日時:2018年11月11日 1時

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