四月一日企画 * 其の壱 ページ27
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状況：休日
科白：「嫌いな相手に告白された」
(今企画は、全体的に長くなりそうなので一人…否、計七人ずつで御送り致します。)
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実証者：中島敦。
仕掛人：お嫁さん。
#いざ、検証開始。
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「……え…？Aちゃん、今何て…？」
彼は虚を衝かれた様な表情をした後、静かに切り出します。
「…だから、芥川さんに告白されたんだけど……って。
敦君、聴いて───っ！
………痛いよ…ねぇ…敦、君…」
貴女は彼の様子を見据え乍、言葉を続けます。…が。
如何やら、彼自身は納得がいっていなかったらしく。
貴女はその侭、床へと押し倒されてしまいます。
「………Aちゃん、は…受けたの？……………その…」
彼は虚ろな、けれども苛立った(正確には憤った)声色で問うてきます。
床に押し倒されている貴女は息を、固唾を呑み込み乍、泣きそうな声色で呟きます。
「……う、受けたって云ったら……？」
彼は少し考えた後、貴女から視線を外して云うでしょう。
「───如何か幸せになって下さい。…これが僕の答えだよ」
彼の言葉は聴いた貴女は、泣きそうな声色で再び問うた後、云うのでした。
「………騙し、ていて御免なさい…っ…！」
「…………如何云う意味なのか全然判らないんだけど、ねぇAちゃん」
瞬間、彼の瞳が燻(くすぶ)ったのは云う迄でもないでしょう。
さぁ、此処から如何、弁解するのか。
貴女は、まだほんの少し脅え、嗚咽に浸り乍、彼に伝え始めます。
「エイプリルフール…あ、騙されたら最後って云う…あのエイプリルフールの事…だよね？」
彼は『エイプリルフール』の概要を貴女から一通り聞いた後、ぽつりとそんな事を溢します。
そして貴女をじっと見詰め、云いました。
「…要するにAちゃんは僕の事を『騙していた』って訳何だよね？」
もう其処には、何時もの優しい彼の姿は在りませんでした。
在るとすれば────。
「……僕の不安をAちゃんは今から拭い去って貰う訳だけど、勿論、善いよね？
厭とか云わないよね………？」
……薄く笑った彼の姿が在るのでした。
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結果：何時もの優しい彼だと思ったら、いつかの野獣な彼に豹変。
挙げ句、何時もとは違い余所余所(よそよそ)しい、他人行儀な一面が有る事が判明。
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NEXT実証者と仕掛人：太宰家の御主人とお嫁さん。
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終わり
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晴月(プロフ) - 雑草と花さん» お久しぶりです。作者です。四年振りに「夫が冷酷」の書き直しを昨夜出しました。お時間ある時に是非。 (10月27日 9時) (
レス) id: ddcec17813 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 最高です！ありがとうございました！ (2022年2月20日 23時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - ありがとうございます😊 (2022年2月15日 9時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - よければだざいさんとちゅうやさんに甘やかされるみたいなのお願いします🙇♀️ (2022年2月15日 0時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 謝らなくていいんですよ！また更新してくださって嬉しい限りです (2022年2月14日 22時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七海@返事・更新頗る滞ります | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nanamikinn1/
作成日時：2019年8月27日 20時
