To.ユエ様 * 感情の消えた彼女が笑いながら名前を呼んだら… ページ21
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中島敦
「…っ…！な…何……？…Aちゃん…」
名を呼ばれた事に吃驚しながらも、笑みを絶やさず貴女の言葉に耳を傾けてくれます。
「…真逆、名前を呼ばれる何て…思ってもなかった。……っ…嬉しいなぁ…凄く……」
貴女が眠りに付いた傍で彼は、一人嬉し涙を流し出します。
…その位、嬉しかったのでしょう。
──自分の名を呼ばれる事が。
…彼と云う、齢十八の少年にとって。
太宰治
「！……嗚呼、そうだよ。私…っ…だ…君の……ｯきな──」
少しだけ、自分の名を呼んでくれた事に安心と『喜び』と云う情を抱きます。
そして目を見開き、貴女へと腕を伸ばします。
ですが、はたと静止します。
何故なら思う所があったからです。
何を思っているかと云えば___、
"触れたいのに触れられない…また拒絶をされたら如何しよう……？"
と…云う、過去の出来事の中で犯してしまった自身の過ちを思い出しているのでした。
ぐるぐると回る観覧車なの如く、彼は黙考し出します。
…貴女に触れるべきか否かを。
ですが、意を決してそっと触れ出しました。
「…っ、厭だったら御免ね…？
でも、私は…君に……名を。
私の名前を…呼んでくれた君を…、もの凄く、触れて抱き締めたい気分なんだ。
……だから…善い…かい…？
──…その…抱き締めても」
貴女は何故こんなにも彼が、
泣きそうな表情し乍頼んで来ているのかが判らないので
取り敢えず、判らないなりに、彼の気持ちを汲んで上げ承諾の意として頷きます。
「！有り難う…本当に…有り難う……。
…大好きだよ。君…をAを…大…愛してる…。
だから……傍に居てくれ給えよ…？」
そう云って彼は貴女に何度も接吻をし、抱き締めて来ます。
…彼からの愛と温もりを唯、唯、感じていましょう。
国木田独歩
「っ……！此れは…夢か……？」
彼は先ず、夢なのでは。と、一回、自身の頬を平手打ちします。
次に赤く熱帯びた頬をつねり、此処でもまた。夢なのでは。と、疑います。
ですが貴女がほんの少し、目をしばかせ、見詰めていると彼は慌てて弁解して来ます。
「違うぞ…！？夢では無いかと疑っただけで……っ」
その時の彼ほど、滑稽な人は居ない。と云う事を貴女は慌てふためいている彼の姿を見据え乍、思うのでした。
―
† NEXT Person †
�� * 乱歩さん
�� * 芥川さん
�� * 中也さん
�� * 黒の時代の彼の人
感情の消えた彼女が笑いながら名前を呼んだら…�侠�←-報せ 惨(大重要)-
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晴月(プロフ) - 雑草と花さん» お久しぶりです。作者です。四年振りに「夫が冷酷」の書き直しを昨夜出しました。お時間ある時に是非。 (10月27日 9時) (
レス) id: ddcec17813 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 最高です！ありがとうございました！ (2022年2月20日 23時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - ありがとうございます😊 (2022年2月15日 9時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - よければだざいさんとちゅうやさんに甘やかされるみたいなのお願いします🙇♀️ (2022年2月15日 0時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
雑草と花(プロフ) - 謝らなくていいんですよ！また更新してくださって嬉しい限りです (2022年2月14日 22時) (レス) id: a51d0fff32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七海@返事・更新頗る滞ります | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nanamikinn1/
作成日時：2019年8月27日 20時
