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弐。 ページ2






___黒帽子、高級な黒い服、黒の洋袴。



凡てが黒、一色。漆黒とも呼べる。



そんな黒塗れの人物___中原 中也は憤りを隠せずにいた。


憤りの理由は無論、前方から歩いて来る者に対して、である。




「……よォ、随分と待たせてくれたじゃねェか」



言葉を発しながら、一睨みする中原。



それに対し、前方から歩行してくる者–––––郁葉 晴幸は飄々としていた。



「……御免ねぇ、悪気は無かったんだよ。」



含み笑いをしているかのような風貌––––声––––で、中原の頭を撫で出す、郁葉。



「………オイ」



「…否ー、中也君の髪はふわふわしているんだねぇ…善く、眠れそうだなぁ…」



「………手前、聞こえてンだろ。」



「否、待てよ?寝ている途中で襲われたら如何しよう……!そう為ったら……勝てないよねぇ…如何、足掻いても」



「………聞けよッ!!」




未だ、中原の髪を撫で続けている郁葉の態度が余程、気に食わなかったのか。



中原–––––否、中也は、郁葉の胸倉を摑み(つか)出すのだった。



胸倉を摑まれたことにより、はた。と郁葉の手先が止まった。




そうして、矢張り変わりない声色で中原へと、問うたのである。





「厭だなぁ、中也君。如何したんだい、そんなに憤っていて。」








惨。→←壱。



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月華 - 七海ちゃん、ごめんね。こちらにメッセージします。事情により、明後日まで来れません。明後日になったら必ず来るので、待っててください。 (2021年1月18日 13時) (レス) id: cbd5fcf97e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴幸 | 作成日時:2020年9月17日 11時

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