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「山田！探したぞ！」
「藪くん…」
中庭で侍女たちに囲まれ
その周りを
兵士に守られていたお妃さまの元へ
王さまが駆け寄りました
「何をしようと構わんが
行き先くらいは誰かに伝えろ。
姿が見えないと聞かされて青くなったぞ。」
「ごめんなさい…
少し考え事してる間に…なんか
「ああ、いい。
とにかく中へ入れ。冷えただろう？」
「え？あ、あの…！」
抱き上げられて
お妃さまは驚きのあまり目を見張ります
「や、藪くん…
みんな見てるよ…？」
「だから？
ほら、こんなに冷たい肌しやがって…
こんなんじゃ風邪ひくぞ。」
まるで宝物を抱くような優しい腕と
自分に向けられた慈しみの視線
それは疲れきったお妃さまの胸を暖めたあと
大きく切り裂きました
藪くん、ごめん
俺はたった今、貴方に酷いことをしたのに…
彼が愛する
大切な人の命を奪ったこと
それがどんなに罪深いか
お妃さまはわかっていました
「優しくしないで…」
「なーに言ってんだ。
自分の妻に優しくしない男はいないぞ。
しかもこんな美女ならなおさらだ。なぁ？」
王さまの問いに
周囲からも笑顔がこぼれます
国王とその妃が仲睦まじく過ごすことを
喜ばない国民はおりません
これほど仲がよろしいご夫婦なのだから
白雪姫を亡くしたことは辛くとも
いつか新しい王子や姫に恵まれるに違いない
そう、皆は信じているのです
「さ、部屋に戻って晩メシ食うぞ。
腹いっぱいにして、ぐっすり寝ろ。」
「え…」
「顔色が良くない。
しんどいこと続きで悩むのはわかるが
たまにゃ考え無しに眠らねぇとな。」
「藪くん…？
あの、少し…いた…」
骨が軋むほど強く抱きしめられて
お妃さまはもうひとつのことに気付きました
藪くん…震えてる…
「黙って消えるな…
どこか行くなら俺も連れてけ…」
「………ごめん…」
「謝るならやるな。バカたれ。」
「うん…ごめんなさい…」
ごめんね藪くん
俺はこのあと
キミの愛する人を奪った罪を背負って
一人きり、命を絶つ
でも、ありがとう…
こんな俺を必要としてくれて
ありがとう…
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ぐるぐる(プロフ) - はぁぁぁ…山田くん幸せになれてよかった！大貴と一緒ならこれから先幸せに暮らせますよね？？残されて王様が心配です…続きにハラハラドキドキがたまりません！ (2019年10月8日 7時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - tomo0614qpさん» うんうんうん、ひかいのはお似合いなのです！夢と希望とロマンと萌えがたっぷり！いーよねぇ、ひかいの…ハッ！うっとりしすぎた…すいません！次もよろしくです！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - けーままさん» へっへー、かわいいカップルですよねー♪ひかいの大好きなので、二人には速くイチャイチャしてほしいです。つぎは４章、よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» 最近ゆといの推しのひと、多いねぇ。でもあたしはひかいのなのさっ。時代に逆らってでも推しカプを書くぞ！(笑) (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - shootingstarhapさん» 予想当たりましたかー！よかったです♪そして第４章が出来上がりましたので、お時間ある時見にきてくださいね。よろしくー！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2016年10月15日 6時
