初恋の行方 ーyb×inー

お堅いナイトと二人の姫ぎみ 1 ページ9

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　友達に相談してきます。

　そう言ってテーブルに戻って行った美少女は、光を通して『友達も一緒なら行きます』と返事をしてきた。




「んで、どうするの？」

「OKに決まってるだろ。この近くで高校生連れてっても問題無くて食い物がうまい店教えろ。」

「………ファミレスじゃダメ？」

「ダメに決まってるだろ。センス良さげな店に連れてかないと。」




　友達も行く、と言うことは、今の俺はあの美少女にとって警戒対象って事になる。

　ここで点数稼いどいて次も友達連れでいいから来てもらえるようにしたい。
　タダ飯目当てでもいいから来てほしい。



「うーん…ちょっと歩くけどお肉の美味しいお店ならあるよ。」

「肉か…よし、そこでいい。予約入れとけ。あとタクシー呼べ。」

「タクシー？歩いても10分かからない…」

「こんな時間に高校生歩かせられるか。ましてやあんな美少女だぞ？」

「………わかったよ。やれやれ。」



　光のやつ、何がやれやれだ。

　ここでしくじってあの美少女と縁が切れたらどうしてくれるんだ。




「やーぶ。タクシー来たよ。」

「おう。んじゃ声かけてやってくれ。」




　光を通して返事を寄越したくらいだから、俺がここで声かけるのは良くないはずだ。

　そう思って一足先にタクシーに乗って待っていると、三人連れでぞろぞろ後部座席に乗り込んで来る。




「この辺り飲み屋が多くてな。知ってる店あんま無いんで光の……さっきの店長の知ってるとこを予約させたけどいいか？」

「＿＿＿＿＿かまいません。」




　美少女ではなく、連れの男が固い声で答えた。

　警戒心バリバリだな、こりゃ…




「そんなに怯えなくてもなにもしないぞ。メシ食って話して、後は帰るだけだ。」

「当然です。おかしなことしたら通報します。」

「だからしないよ。帰りもちゃんと安全に帰れるようにタクシー呼ぶから使ってくれ。」

「大丈夫です。彼女たちは俺が送りますから。」




　あー、ナイトだな、ナイト。

　まぁこんだけ警戒してるのにそれでもこうしてついてきてるってことは、少なくともこの男は美少女の彼氏とかではないだろう。
　俺なら…というか男なら、いくら望んだからと言っても、自分の女が危なく見える男と会うだなんてことさせやしないからな。




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