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“今から行ってもいいか…？”
そう、探るように聞くいのちゃんの声はなんとなく甘くて、聴くの嬉しかったなぁ…なんて考えてたら、いのちゃんは桜に視線を戻した。
「なんで…ってそんなのどうでもいいだろ。」
ツン、と冷たく感じるような声を出してるから、俺じゃない人間なら“怒ってるの？”って誤解するからもしれない。
でもこれは、この人特有の癖。
ちょっぴり恥ずかしくて言えない事があるときの、拗ねてる仕草なんだよね。
「ん、どうでもいいと言えばいいんだけど…気になるから教えて欲しいなー、なんて。」
窓ガラスに手をついてわざと視線を遮った。
そうしながら顔を近づけて“ね？”って促すと、ツヤツヤほっぺが赤くなる。
「どうでもいいなら追及すんなよ…っ。」
「ん〜、だって気になるんだよぉ。」
チュッ、とほっぺにキスすれば、いのちゃんは恨めしそうに俺を睨み付ける。
こんな顔もかわいくて色っぽい。
「ね、教えてよ…いのちゃ…ん？」
プルプルの唇にもキスしようとしたのに、ふいっと避けられてあらら、って感じ。
スタスタ歩いてベッドに腰をおろしたいのちゃんは、組んだ足の上に肘をついてまた俺を睨んだ。
「どーしても、知りたいか？」
「え…どーしても、ってわけじゃ…」
あれ？なんか空気変わってません？
俺としてはこのあとちょっぴりからかってからイチャイチャモードのつもりだったんだけど…
「は〜〜〜っ。」
焦る俺を無視して長々とため息ついた彼は、前髪をかきあげてから天井を見上げる。
「お前、あのころオンナできたろーが。」
「え…」
「え、じゃないよ。どこの誰かまでは知らないけど、居たろ、カノジョ。」
「あ…ぅ…」
カノジョ、では無いけれど、確かに俺にはあの頃…ってか、18ぐらいの頃から、途切れ途切れにだけどそういった関係の女の子がいたことはいた。
でもまさかそれをいのちゃんに気づかれてるとは…
「責めてるわけじゃないから誤解するな。」
「えぅ…いや、でも…」
知られてたことがショックで動揺してると、いのちゃんが俺に向かってうっすら笑った。
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ぐるぐる(プロフ) - えぇっ！！らなさんのお話がupされてる！！私の大好きなひかいのちゃん。すっごく嬉しいです。緊急事態宣言は解除されたけど、まだまだ自粛しないといけない事いっぱいですよね……私もひかいのちゃんを見習って出来るだけの自粛は続けていきます！ (2020年6月8日 22時) (
レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - うれしぃ。ひかいの。 (2020年6月2日 19時) (レス) id: a47283bf22 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - らなさん、お久しぶりです。私は仕事上、働かなければならず、忙しなかったです…。久しぶりにらなさんの新しいお話しを読みました。いつも癒しをありがとうございます。改めて気を引き締めてこの事態を乗り越えようと思いました。らなさんもお気を付けてくださいね。 (2020年6月2日 17時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
ぐるぐる(プロフ) - やぶさん……とんでもなくド変態(笑)汗が好物なんて……良い！(笑)相変わらず激かわな知念ちゃん(o´艸`)幸せな休日になれたかな〜^^？ (2019年9月13日 23時) (レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» おお、そんなに喜んでもらえるとなにやらテレるな(笑)再録面倒だと思ってたけど、みるちゃんのためにも頑張るね♪ (2019年8月17日 23時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年3月30日 16時
