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怒鳴りつけられ、さらに言えば足踏んづけられてポカン。
え?なにこの展開。
「俺のこと好きだとかウソ言うなバカっ!」
痛みにしゃがんだ俺を見下ろす伊野ちゃんは仁王立ち。
「優しいにも程があるっ!俺が泣いてるからって同情してキスまでするなんてやりすぎだっ!」
「え?」
「ってかこれは優しさじゃないっ!かえって辛くなるからやめろ!」
「………あ。」
やっと気付いた。
俺って馬鹿…
何を勘違いしたのか知らないけど、伊野ちゃん、俺の気持ちをわかってないんだった…
「伊野ちゃん。俺、本当に好きなんだけど。」
「は?何をだよ。キスか?」
「うん。好きな人とするキス、好き。」
「はあ?お前自分が何言ってるかわかってんの?」
「わかってる。俺、伊野ちゃんのことが好きだよ。」
立ち上がって、震えてる肩に手を置いた。
信じられないって顔をしてるからもう一度。
「友達でもアニキでもないよ。俺は伊野ちゃんに恋してる。」
「ウソだ…」
「ウソなんかじゃないよ。」
「ウソだ…」
小さな頭を左右に振って、伊野ちゃんはポロポロ涙を溢してる。
「俺のこと好きなら…どうして…」
「ん?」
俯いてるから腰を屈めて覗き込むと、ギュッと唇を噛んでる。
「赤くなっちゃうから、やめなよ。」
ついっ、と指先でなぞると、噛み締めてた唇がほどけて…
「俺のこと好きならなんでッ…今までなんもしてこなかったんだよっ…!」
ポロポロポロ、って追加の涙。
それを追いかけるように、伊野ちゃんの声が続く。
「俺は…っく…裕翔が好き、だから……触りたくて触ってほしくて…あんなに…ッ、くそっ…」
胸の奥に、じわりと熱が生まれる。
今までからかわれてたと思ってたあれにはそんな意味があったのか…
「伊野ちゃん…あのね……俺、片想いだと思ってたんだ…」
「え…?」
パチパチ瞬きするから、また涙が溢れる。
下から見てる俺のほっぺにポタッて垂れた
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ぐるぐる(プロフ) - 落下回避。たかきくんヤキモチ妬いちゃってたんですね〜!いいぞ!もっと妬いちゃえ(笑)あっちでもこっちでもイチャラブなジャンプちゃん(o´艸`)安定の裕翔くんも好きです(笑) (2019年9月7日 0時) (レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
ぐるぐる(プロフ) - やまいのちゃん。この2人は美しすぎて…会えない時や顔が見えないから素直に言える言葉ってありますよね(^-^)こんなにストレートに愛を囁かれたいです(o´艸`) (2019年9月6日 23時) (レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
ぐるぐる(プロフ) - タバコを吸う2人がすごく大人に感じました本当に有り得そうな情景で、この2人はきっとこの関係が続くのかな〜と思いました。 (2019年9月6日 23時) (レス) id: b11125461f (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - みるみるみるきーさん» どのお話しだよ!そーゆーのは早く言わないといつまでも載らないぞっ!(笑) (2019年9月1日 12時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - shootingstarhapさん» いつもながらのご来場ありがとう( ´∀`)古いのはほーんと恥ずかしいんですよ、いまでも下手くそなのにさらに…なもんで(笑)でも、楽しみにしてくれてるって聞くと頑張るパワーになるのですよ。また次もヨロシクです♪ (2019年9月1日 12時) (レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時:2019年4月29日 19時